空が語る地球のしくみ

まずはこの写真をご覧ください。青い空、茜色の雲、湖の向こうには雪を冠した山々が見えます。
さて、この写真は何時ごろに撮られたと思いますか?空の一部が赤くなっているなら、朝5時くらいでしょうか、それとも夕方6時くらいでしょうか。
正解はなんと0時過ぎです。では、真夜中にあたる時間になぜ青空が見えているのでしょうか。
その答えは、撮影した場所と時期にあります。
撮影した場所はアイスランド。6月26日に撮った一枚です。日本なら真夜中にあたる時間ですが、この時期のアイスランドでは青空が見えるのです。
太陽が出ている時間は日付とその土地の緯度によって違ってきます。
例えば、このコラムを執筆している2026年8月13日の東京では、4時58分に太陽が出て、18時33分に太陽は沈みます。
一年で最も長い時間、太陽が出ているのが夏至の日です。2026年の夏至の日である6月21日の東京の日の出は4時25分、日の入りは19時ちょうど。8月13日とでは太陽が出ている時間が60分も異なります。
また、同じ夏至の日でも北海道、札幌の日の出は3時55分、日の入りは19時18分となり、東京よりも48分長く日が出ています。
この違いを生み出しているのが地軸の傾きです。
地球は太陽の周りを公転していますが、公転によって描く円に対して、北極と南極を結んだ地球の軸である地軸は約23.4度傾いています。
この傾きの結果、3月から9月にかけては北半球で、9月から3月にかけては南半球で太陽が出ている時間が長くなるわけです。
夏至に近づくほど、北半球は太陽へと大きく傾きますし、北に行けば行くほど、自転しても太陽の光が当たる時間が長くなるわけです。
写真を撮ったアイスランドの街は北緯66度。ちなみに東京は北緯35度です。さらに、夏至の日からわずか5日後ということで、太陽の出ている時間が極端に長い日でした。この日、太陽はわずかな時間しか沈んでおらず、完全に暗くなることはなかったため、0時でも青空が見えたわけです。
そして、夏至の日、北緯66.6度を越える地域(北極圏)では太陽が沈みません。もっと北に行けば、夏至の日ちょうどじゃなくても、その前後しばらくの間は太陽が沈みません。(南緯66.6度を越える地域(南極圏)では冬至の日に同じことが起きます)
このような、太陽が沈まない夜を白夜と言います。
ちなみに、夜中でも明るい北国の夏では、「暗くなったから寝よう」とか「明るくなったから起きよう」とはならず、時計を見て生活のリズムを決めることになります。
私たちが毎日過ごしている昼と夜は時期と地域によって大きく変わってくるのです。
※ このコラム冒頭の写真は筆者が国立極地研究所の北極域研究強化プロジェクト(ArCS III)の一環でアイスランドを訪問した際に撮影したものです。
さて、この写真は何時ごろに撮られたと思いますか?空の一部が赤くなっているなら、朝5時くらいでしょうか、それとも夕方6時くらいでしょうか。
正解はなんと0時過ぎです。では、真夜中にあたる時間になぜ青空が見えているのでしょうか。
その答えは、撮影した場所と時期にあります。
撮影した場所はアイスランド。6月26日に撮った一枚です。日本なら真夜中にあたる時間ですが、この時期のアイスランドでは青空が見えるのです。
太陽が出ている時間は日付とその土地の緯度によって違ってきます。
例えば、このコラムを執筆している2026年8月13日の東京では、4時58分に太陽が出て、18時33分に太陽は沈みます。
一年で最も長い時間、太陽が出ているのが夏至の日です。2026年の夏至の日である6月21日の東京の日の出は4時25分、日の入りは19時ちょうど。8月13日とでは太陽が出ている時間が60分も異なります。
また、同じ夏至の日でも北海道、札幌の日の出は3時55分、日の入りは19時18分となり、東京よりも48分長く日が出ています。
この違いを生み出しているのが地軸の傾きです。
地球は太陽の周りを公転していますが、公転によって描く円に対して、北極と南極を結んだ地球の軸である地軸は約23.4度傾いています。
この傾きの結果、3月から9月にかけては北半球で、9月から3月にかけては南半球で太陽が出ている時間が長くなるわけです。
夏至に近づくほど、北半球は太陽へと大きく傾きますし、北に行けば行くほど、自転しても太陽の光が当たる時間が長くなるわけです。
写真を撮ったアイスランドの街は北緯66度。ちなみに東京は北緯35度です。さらに、夏至の日からわずか5日後ということで、太陽の出ている時間が極端に長い日でした。この日、太陽はわずかな時間しか沈んでおらず、完全に暗くなることはなかったため、0時でも青空が見えたわけです。
そして、夏至の日、北緯66.6度を越える地域(北極圏)では太陽が沈みません。もっと北に行けば、夏至の日ちょうどじゃなくても、その前後しばらくの間は太陽が沈みません。(南緯66.6度を越える地域(南極圏)では冬至の日に同じことが起きます)
このような、太陽が沈まない夜を白夜と言います。
ちなみに、夜中でも明るい北国の夏では、「暗くなったから寝よう」とか「明るくなったから起きよう」とはならず、時計を見て生活のリズムを決めることになります。
私たちが毎日過ごしている昼と夜は時期と地域によって大きく変わってくるのです。
※ このコラム冒頭の写真は筆者が国立極地研究所の北極域研究強化プロジェクト(ArCS III)の一環でアイスランドを訪問した際に撮影したものです。
(サステナビリティ教育研究センター所員 日尾野 裕一)