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オンライン講演会「生物多様性の恵みと報い:生物多様性の保全を科学的に考える」開催のお知らせ

成蹊学園サステナビリティ教育研究センターでは、「アフターコロナのESD/SDGs ~希望にあふれる未来のために~」のテーマで、オンライン講演会とリレーコラムをスタートすることとしました。オンライン講演会の第1回として、「生物多様性の恵みと報い:生物多様性の保全を科学的に考える」を開催します。
成蹊学園の児童・生徒・学生・教職員のほか近隣にお住まいの方など、どなたでもご自由にご参加いただけます。ぜひご参加ください。

講  師:久保田 康裕 氏(琉球大学理学部教授、株式会社シンクネイチャー代表)
日  時:2020年7月18日(土)14:00~
参 加 費:無料
参加方法:本イベントはZoomを利用します。以下よりご参加ください。

【URL】https://zoom.us/j/96487289346
【ID】 964 8728 9346
【パスワード】今回は、パスワード不要でご参加いただけます。

「生物多様性は、私たち人間社会の基盤をなしている自然資本です。一方、人間の経済活動は自然環境を改変し、野生生物の生息環境を消失させ、数多くの生物種を絶滅の危機に追い込んでいます。今、私たちが直面している新型コロナウイルスも、元をたどると人間社会と生物多様性の関係のあり方に行き着きます。生物多様性の保全は、私たちの暮らしに密接に関係しており、社会的に推進する急務の課題なのです。実際の生物多様性の保全計画では、様々な利害が関係するため、保全に伴う社会経済的なコストを考えて、利害関係者の合意形成を推進することが条件になります。したがって、生物多様性の保全科学では、生物に関わる膨大なデータと社会経済的データを統合的に分析して、社会的に実行可能な保全計画の選択肢を見出すことになります。今回の講演では、日本や世界の生物多様性の地図情報を基にして生物多様性の恩恵とその保全計画の実態を紹介します。同時に、生物多様性と人間社会の関係の歪みに関係した感染症の問題、すなわち生物多様性の報いについても、新型コロナウイルス感染拡大の分析結果を基に考えてみたいと思います。」