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【報告】第3回 地球温暖化とわたしたちの未来

■日時:
2021年12月11日(土)13:00~15:00 
■場所:
成蹊大学14号館402基礎物理実験室
■参加人数
武蔵野市内小学生(5~6年生)20名
■主催:成蹊学園サステナビリティ教育研究センター
共催:武蔵野市教育委員会、オフィス気象キャスター株式会社
後援:ESD活動支援センター/関東地方ESD活動支援センター

 この活動は、武蔵野市内の小学生を対象とするもので、当日は、20名(応募は25名)の小学生の皆さんが集まってくれました。講師として、オフィス気象キャスター株式会社の川崎亜有子さん(気象予報士・防災士)と安部優花さん(気象予報士)をお招きし、対面形式で実施しました。成蹊大学理工学部からは、3名の大学生がアシスタントとして参加しました。

 前半では、講師から地球温暖化の状況とその予測についての最新情報の提供があり、地球温暖化によって起こる海面上昇や海水による二酸化炭素吸収を参加者は模擬実験によって確認しました。後半は、「温暖化と未来を予測する年表」作りや、地球温暖化の進行を遅らせることができる対策のアイデアを4つのグループに分かれて話し合いをして、発表してもらいました。参加者からは、「人工の水や氷を増やす」「二酸化炭素を(人工的に)酸素に変えたり、燃料にしたりする」「天気をあやつる機械を作る」「サンゴを生き返らせる薬を作る」など、いろいろなユニークな意見が出ました。

 4つのグループは、学校が異なるメンバーで組んでもらいましたが、とても活発な話し合いになりました。事後アンケートでは、ほぼ全員が「楽しかった」と答えてくれました。他にも「地球温暖化について知らなかったことをたくさん知ることができた」「未来の天気予報が面白かった」「実験がとても面白かった」「自分で考えて、アイデアを出せたのが楽しかった」「みんなで意見が出せたのがよかった」という感想がありました。

 本年度は、COVID-19の感染対策を十分にとった上で、理工学部14号館の実験室で対面形式の講座として実施しました。実際に集まってのグループ毎での話し合いは、活発な発言があって、充実した内容となりました。アシスタントの大学生たちのサポートも効果的でした。また、COVID-19流行の影響で行事予定が変更になり、成蹊小学校が参加できませんでしたが、次年度は成蹊小学校の児童も含めて講座を実現したいと考えています。

(報告者:成蹊大学理工学部教授 宮下敦)