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「ESD成蹊フォーラム2024 武蔵野の自然と成蹊の学び」を開催しました

成蹊学園サステナビリティ教育研究センターは、3月31日に「ESD成蹊フォーラム2024 武蔵野の自然と成蹊の学び」を成蹊学園本館大講堂にて開催しました。このフォーラムは、成蹊学園の一貫連携教育およびESD活動の発表の場の一つとして、2016年度から開催しており、今回で8回目となります。

「持続可能な社会づくりのための成蹊の学び」と題した第1部では、始めにサステナビリティ大賞の表彰式を行いました。この賞は成蹊学園の学生・生徒・児童を対象に環境活動、異文化間の交流、地域コミュニティでの取り組みなど、優れた持続可能な将来を視野に入れた活動(将来・未来へつながる学びや活動)を表彰するものです。一般部門・環境地図部門合わせて、サステナビリティ大賞4件、所長賞7件、ERCS(エルクス)賞6件を表彰し、受賞者に温かい拍手が送られました。

続いて、各学校・団体からESD活動の実践報告が行われました。
小学校:6年生による卒業研究「精進料理とは何か」
中学・高等学校:中高ユネスコスクール探究プロジェクト~交流
中学・高等学校:林苑プロジェクト「SEIKEI WOODS」
大学:大学教養カリキュラム「地域づくり論」~氷室野菜プロジェクトで0から1を
けやき循環プロジェクト:ケヤキでつながる〜学園、地域、そして未来へ〜

第2部では、講師に、世界的建築家の坂 茂氏をお招きし、「作品づくりと社会貢献の両立をめざして」というテーマでご講演いただきました。坂氏は、成蹊小学校、成蹊中学・高等学校の卒業生で、成蹊大学情報図書館、成蹊小学校本館の設計も手掛けられました。講演では、本学園の2つの建物はもちろん、これまで手掛けられた多くの建築物を豊富な写真でご紹介いただきながら、コンセプトや現場でのエピソードを笑いを交えながらお話いただきました。後半で取り上げられた、建築材料や構造設計の工夫による被災地支援や難民支援への取り組みに関するお話は、建築におけるサステナビリティという観点で示唆に満ちたものでした。講演後の質疑応答では、積極的に手が挙がり、「これから建築を志すものへのメッセージは?」「作品に共通するコンセプトは?」といった質問に、坂氏から一つひとつ丁寧にお答えいただきました。

会場の後方には、サステナビリティ大賞を受賞した活動の展示もし、第1部と第2部合わせて、のべ500名を超える方々にご来場いただきました。