中村春二を知る

絵と旅を趣味とした中村春二

絵と旅を趣味とした中村春二

絵と旅を趣味とした中村春二

旅が好きだった中村は、自然の風景を水彩で描き、絵葉書にして家族や友人たちに送っている。

中村が山歩きや旅を趣味としたきっかけは、中学時代にある。高等師範学校附属学校尋常中学科の恩師・遣沢恒猪が、生徒たちを連れて東京近郊や武蔵野へ出かけたのである。遣沢について各地を歩き回り、登山の楽しみを知った中村は、中学卒業後もしばしば旅行や登山を試み、富士五湖や箱根のほか、赤城山、尾瀬沼、日金山など、当時まだ知る人が少なかった地を好んで訪れた。心身の鍛錬になる旅は、やがて成蹊教育の中に取り入れられていった。

東京郊外で写生をする中村春二
東京郊外で写生をする中村春二

中学時代の中村春二は、友人から「聖人」と呼ばれるほどの模範生であったが、茶目っ気もあり、絵を描いたり、山歩きをするのが好きな少年だった。

画家・鈴木香峰を祖父に持つ中村は、幼少期から絵に親しんでいた。中学時代は岡不崩に師事して日本画を学び、卒業後も師弟の関係を超えて交流を続けた。また、丸山晩霞、中澤弘光ら多くの画家とも親交を重ね、特に三宅克己とは第一高等学校時代からの写生仲間であった。学生塾・成蹊園では、相田直彦や中村彝ら若き画学生も支援した。

旅が好きだった中村は、自然の風景を水彩で描き、絵葉書にして家族や友人たちに送っている。

中村が山歩きや旅を趣味としたきっかけは、中学時代にある。高等師範学校附属学校尋常中学科の恩師・遣沢恒猪が、生徒たちを連れて東京近郊や武蔵野へ出かけたのである。遣沢について各地を歩き回り、登山の楽しみを知った中村は、中学卒業後もしばしば旅行や登山を試み、富士五湖や箱根のほか、赤城山、尾瀬沼、日金山など、当時まだ知る人が少なかった地を好んで訪れた。心身の鍛錬になる旅は、やがて成蹊教育の中に取り入れられていった。

中村春二筆絵画

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