■公開日:
2022年7月20日(水)~2022年12月31日(土)
■会場:
オンライン
■主催:
成蹊大学アジア太平洋研究センター・朝日新聞国際報道部共同企画
■登録者数:
643名
■ PV数:
1840回
■出演者■(敬称略)
朝日新聞国際報道部 前モスクワ支局長 喜田 尚
成蹊大学法学部教授 宮崎 悠
成蹊大学法学部教授・アジア太平洋研究センター所長 高安 健将

出演者詳細はこちら 

本オンライン講演会は、成蹊大学アジア太平洋研究センター(CAPS)と朝日新聞国際報道部の共同企画として2022年7月に収録されました。講演会はCAPS所長で成蹊大学法学部の高安健将教授、成蹊大学法学部の宮崎悠教授が聞き手となり、朝日新聞国際報道部前モスクワ支局長の喜田尚氏から昨今のロシアの国内情勢・国際情勢についてお話しいただく形で進行しました。

本講演会でははじめに、ロシア政府や国民が2020年から流行する新型コロナウィルスをどのように経験してきたかが解説されました。また、ロシアによるウクライナ侵攻に関連し、プーチン大統領によって2000年代ごろから進められた「強いロシア」を作るための国家プロジェクトが現在の全面戦争の背景にあること、さらに、ウクライナ侵攻に対するロシア国民の認識や、そうした認識を形成させる国家によるメディア統制の実態などについても詳しく説明がなされました。その他にも、安倍元首相によって進められた対ロシア外交に対するロシア側の認識や、ロシアと東アジア諸国との関係、今後のプーチン政権のゆくえなどについてもじっくりと語られ、講演会は現在のロシアをとりまく状況に多角的に迫る充実した内容となりました。

今回の企画を通じて得られた知見は、私たちが今後の国際社会のあり方や平和に関する問題を考えるためにも重要になるのではないでしょうか。今回のアジア太平洋研究センター企画も、実りあるものとして幕を閉じました。

CAPSポストドクター 鄭 康烈)

記事掲載『CAPS Newsletter No.157』予定

(左上)喜田尚氏  (右上)宮崎悠教授
(中央下)高安健将教授