■開催日時
2025年5月17日(土)13:00~15:00
■会場
成蹊学園本館大講堂
■主催
成蹊大学アジア太平洋研究センター
■参加者数
160名
■講演者(登壇順)
中西 孝樹氏:株式会社ナカニシ自動車産業リサーチ代表アナリスト
川端 由美氏:ジャーナリスト/戦略イノベーション・スペシャリスト
浅島 亮子氏:週刊ダイヤモンド編集長
■司会
永野 護:アジア太平洋研究センター所長/成蹊大学経済学部教授/成蹊大学リーディングリサーチャー
2025年5月17日に成蹊大学アジア太平洋研究センター(CAPS)主催講演会「2035年東京スマートモビリティ社会:EV車vs.ハイブリッド車の行方」が成蹊学園本館大講堂で開催されました。雨天にもかかわらず160名の方にご来場いただきました。
本講演会は永野護所長が司会を務め、中西孝樹氏(株式会社ナカニシ自動車産業リサーチ代表アナリスト)、川端由美氏(ジャーナリスト/戦略イノベーション・スペシャリスト)、浅島亮子氏(週刊ダイヤモンド編集長)にご講演いただきました。
まず、中西氏は、これからの自動車市場において鍵になるのはSDV(ソフトウェアによって機能がアップデートされることを前提に設計・開発された車両)であり、自動車の電動化よりは知能化において優位を占めることが重要であると述べました。
次に、川端氏はEV車やハイブリッド車の普及割合は、地域ごとのエネルギー事情やインフラ投資の影響が大きく、コネクテッドカー(インターネットへ常時接続機能のある自動車)への移行が自動車産業の構造変化を牽引するとの展望を示しました。
最後に、浅島氏は、モビリティ業界の再編の鍵を握る「3大視点」を取り上げ、主に日産の経営再建、ホンダと復縁の可能性に関するお話をいただきました。
今回の講演会を通じて、2035年東京のモビリティ社会の鍵になるファクターは自動車の動力源ではなく、SDVやコネクテッドカーといった自動車の知能化であることが示唆され、大変貴重なお話を聴くことができました。
(CAPSポスト・ドクター 韓 相一)
記事掲載『CAPS Newsletter No.167』予定
