■開催日時
2026年2月28日(土)13:00~15:15
■会場
成蹊学園本館大講堂
■主催
成蹊大学アジア太平洋研究センター
■参加者数
87名
講演者
デボラ・ジョーダン・ブルックス氏(米国・ダートマス大学准教授)
■モデレーター
内藤朋枝(成蹊大学経済学部准教授)
■開会挨拶
永野 護(アジア太平洋研究センター所長/成蹊大学経済学部教授​/成蹊大学リーディングリサーチャー)

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 2026年2月28日に成蹊大学アジア太平洋研究センター(CAPS)主催講演会「未来に拓く 女性政治リーダーへの道(Paving More Pathways to Female Political Leadership)」が成蹊学園本館大講堂で開催されました。 
 本講演会は永野護所長が開会の挨拶を、内藤朋枝准教授がモデレーターを務め、デボラ・ジョーダン・ブルックス准教授(米国・ダートマス大学)にご講演いただきました。
 本講演では、女性政治リーダーの現状と課題、そしてその解決策について、国際比較の視点からご説明いただきました。
 まず、日本における女性議員の割合が衆議院で約15%にとどまり、国際的にも低い水準にある現状が示されました。政治分野における男女格差は依然として大きく、意思決定の場における多様性の確保が重要な課題であることが指摘されました。これに対し、制度設計や社会的背景の違いが、女性リーダーの輩出に大きく影響していることが明らかにされました。
 また、女性議員が少ない主因は、有権者やメディアの差別にあるとは必ずしも言えず、そもそも女性の立候補者数自体が少ない点にあると指摘されました。その背景には、政治家への登竜門とされるエリート職に女性が少ないこと、自信や周囲からの後押しの不足、長時間労働や家庭負担の偏り、さらにはプライバシー喪失への懸念など、複合的な要因が存在することが指摘されました。
 最後に、女性政治リーダーを増やすためには、家庭や学校における平等な期待の醸成、女性のキャリア形成支援、働き方改革の推進、制度的支援の強化が不可欠であることが強調されました。
 今回の講演会では、制度面の整備とともに社会全体の意識改革を進める重要性が提起され、参加者にとって今後の政治とジェンダーを考える貴重な機会となりました。

CAPS主任研究員 蔡 珂)

記事掲載『CAPS Newsletter No.170』予定

講演:デボラ・ジョーダン・ブルックス氏
モデレーター:内藤朋枝准教授
開会挨拶:永野護所長
会場の様子
講演の様子
質疑応答の様子