学生の皆様

For Students

内定者インタビュー

Career Support

将来を見据えて、どのように学びに向き合いましたか。

見事に内定を勝ち取った学生に、自身の大学生活と就職活動を振り返ってもらいました。


自動車をつくりたい!
幼い頃からの夢に向かって着実に知識と技術を積み重ね大きく前進した4年間

1年次

自動車開発エンジニアになるのが幼い頃からの夢だったので、実践的に学ぶために、小型のレーシングカーの開発・製作・競技を行う学生フォーミュラ部に入部。マシンの一部品の設計を任され、授業で得た知識を積極的に活かして取り組みました。忙しい日々でしたが、自分が設計した部品が形になった時は、言葉で表せないほど嬉しかったです。成蹊大学のメンバーだけでなく、他大学の学生フォーミュラ部員の方々とも積極的に交流を行いました。

2年次

コロナ禍で課外活動も休止となり、そのぶん趣味に力を入れるようになりました。自身で3Dプリンターを購入して、最初はカーテンのフックを自作するなどDIYを楽しんでいました。そのうち、機械設計をはじめとする授業で学んだ知識を活かしたいと思い、3Dプリンターを使ってロープウェイの変速機構などのメカニカルな設計と製作に挑戦。学んだ知識を形にする体験はとても楽しく、連日連夜没頭していました。

3年次

本格的に就職活動を開始。多くの自動車メーカーのインターンシップに参加して、それぞれの特色や、自動車に対しての考え方などを徹底的に調べました。私はそれまで「技術は自動車の性能を上げるためにある」という考えを持っていましたが、トヨタ自動車のインターンシップに参加して「技術はお客様のためにある」という基本姿勢に感銘を受けました。日本全国から多くの学生が集まっていて、倍率も非常に高い中で、私が戦っていけるか不安はありましたが、自分の思いや、今までやってきたことをアピールし、内定をいただくことができました。キャリア支援センターは、面接の練習で何度も利用させていただきました。特にオンライン面接は初めての経験でしたので、そのノウハウを積極的に学びました。

4年次

卒業研究では、モビリティ業界に新たな可能性を生み出す、環境に配慮した自動車のフレームの設計を行いました。現在、電気自動車でよく使われているのは、卵のような丸い形の「モノコックボディ」。内部でバッテリーを保護している形なので、リサイクルが難しいという面があります。これを解決するべく、トラックなどで使われている「ラダーフレーム」に注目し、研究を進めました。また、実験授業で用いる機械の設計や3Dプリンターの操作技術など、後輩へ継承する資料の作成にも積極的に取り組みました。

MyEpisode

現行製品の長所も見据えつつリサイクルが容易な製品を目指しました

台車の上にカバーをつけたようなラダーフレームは、現在主流になっているモノコックボディと異なり、部分的に交換することで再利用が可能です。またモノコックよりも製造が比較的易しく、耐久性でも上回ります。メンテナンス性も高いので、現在問題になっている整備士不足という現場の課題の解決にもなるのではないかと考えました。ただしラダーフレームは車両重量や材料コスト面ではモノコックに劣ります。現行のラダーフレームをモデルに、最適な形状をパソコンに計算させ、最後に安全評価をしてモノコックボディ並みの剛性を維持した「いいとこ取り」のフレームを作る、といった研究に取り組んでいました。

何度も改良を加えながら3Dプリンターで製作したラダーフレーム

物事を多方向から考察することの大切さ

大学での、さまざまな趣味嗜好をもつ人々との出会いのおかげで、一つの物事に対して多方向から考察できるようになったと感じています。また就職活動を通じて、もともと好きだった「自動車」に対しても、多様な考え方を知ることができました。「クルマは人が使うもの、人がいいと感じることができなければ製品ではない」その思いを忘れず、常にユーザー目線に立って開発に従事したいです。将来は自分がチーフエンジニアになって、魅力的な自動車を世界に送り出したいと思っています。

自分がどうなりたいのかまだ分からなくても大丈夫。一緒に答えを探してくれるのが成蹊大学です!

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※内容は取材当時のものです。