学生の皆様

For Students

内定者インタビュー

Career Support

Topics 01

立場の弱い人の視点から政治を読み解く

もともと興味のあった政治について学びを深めたいと思い、成蹊大学法学部政治学科に入学。映画や映像資料を用いて文化の観点から政治について研究するゼミに所属しました。ゼミで取り上げられた作品でとくに印象に残っているのは、レバノンの監督による映画『存在のない子供たち』です。映像に登場するのは国内情勢の悪化によりレバノンへ逃れたシリア難民の少年やアフリカ系不法移民の幼児で、一番弱い立場の人にフォーカスしながら中東の移民や貧困問題が描かれています。この作品は、それまで自分に見えていなかった一番小さい単位、かつ一番弱い立場の人たちの視点を捉え、考えるきっかけとなりました。卒業論文ではプロパガンダ(政治的な意図を持った宣伝)について研究しました。映画や報道、SNSなどさまざまな観点からプロパガンダに関する知見を深め、広い視野を持って物事を検討することの重要性を学びました。

Topics 02

自ら監督・製作した映画がコンペで入選、配信

その一方、中学校時代から映画が大好きで、大学では本格的に映画製作に挑戦したいと思っていたため、映画研究部に所属。監督、脚本、撮影、編集などほぼすべての役割を経験しました。就職活動と並行しながら、大勢の部員の協力の下、監督として撮った作品は王道の青春もので、コンペで200近くの応募作品の中から入選作の一つに選出していただき、映画祭での上映や映画配信サイト(U-NEXT)での配信もされました。さらに、2023年6月にドイツのハンブルクで行われた日本映画祭でも入選、海外映画祭での招待上映も果たしました。レビューサイトでも取り上げられるなど、感想もたくさんいただいたので、撮った甲斐があったなと感じています。一つのプロジェクトの中心となって、周囲を巻き込みながら責任を持って最後までやり切る力は自分の強みになりましたし、その力を就職活動でもアピールすることができました。

Topics 03

エンターテインメント業界に絞ってチャレンジ

就職活動は3年の7月ごろから本格的に始めました。まずは興味のある会社や業界のインターンシップに応募し、エントリーシートの書き方や面接などに慣れていきました。インターンシップではグループワークでの立ち回り方を学び、企業研究などを進めました。子どもの頃に憧れた仮面ライダーを原点として、エンターテインメントに魅了され続けてきましたが、中でもやはり映画が大好きで自分でも映画を作っていたので、映画業界を第一志望としていました。ただ、人気が高く採用人数が少ないので、同じくエンターテインメントに関わる業界として興味のあった広告業界の企業を、総合職とクリエイティブ系の職種も受けていました。自分が作った映画を誰かに見てもらって反響をもらった経験から、自分のアイディアがどんな形であっても人に見られて反響をもらえ、社会に影響を与えているのが実感できるような仕事をしたい、という思いがあったからです。

Topics 04

強い志望の意志とビジョンを語れたことが成功につながった

採用人数の少ない業界を志望していたこともあり、就職活動中は将来やりたいことができなくなる不安、自分の目指す人生を歩めない不安と常に戦っていました。

内定をいただいた東映は、幼い頃に映像に興味を持ったきっかけの作品を制作した会社で、第一志望でもあったので、だめでもチャレンジしてみようと考えました。早期選考で何社か内定をいただいた段階で、就活を早く終わらせてしまいたいという弱気な気持ちになりましたが、子供のころから描いていた夢を実現させたいという強い想いが再燃し、最後まで妥協せずに走り抜けることができました。評価されたのは、志望度の高さと、私自身の行動の一貫性かと思います。小さいときから多大な影響を与えてくれた会社で、今度は自分が作品作りを通じて世間に多大な影響を与えたいというビジョンと、そのビジョンの実現のために私が学生生活を通じて行ってきた経験の一貫性や、そこで培った強みを評価していただけたのではないでしょうか。

就職活動で役に立ったツール

複数の就活サイトを併用しました。また、夢中になった経験の成果と熱意をアピールするために、在学中に制作した映像作品のポートフォリオを作りました。

複数の就活サイトを併用しました。また、夢中になった経験の成果と熱意をアピールするために、在学中に制作した映像作品のポートフォリオを作りました。

※内容は取材当時のものです。