コラム

学園の桜を見て楽しむ、食べて楽しむ

成蹊小学校には独自の総合学習である「こみち科」という教科があります。この教科の歴史は古く、大正4年の創立以来行われていた「園芸」、昭和25年より実施された「生活単元学習」、「生活学習」が前身となっています。「生活学習」は平成4年から公立小学校で始まった「生活科」を先駆する教科として注目を集めました。自然に親しんだり、身の回りの事物や現象に興味・関心を持って探求したり、集団の中で協調しながら自分を表現したりと、成蹊教育らしく個性的な子どもを育むことを目標としています。

小学生が遊ぶグラウンドの横には、サトザクラの並木があります。春は大きな花が咲き、新入生の入学を祝ってくれる大切な桜の木です。4月序順、まだつぼみのサトザクラを少しだけ、摘ませていただき、塩づけにしました。

「桜の塩づけを作ろう」と子どもたちに提案すると、「桜って食べられるの?」とつぶやきが返ってきました。子どもたちにとっては桜は見て楽しむものであって、食べるものではないのです。

「アンパンの上にのっている塩辛いのだよ。」と話をすると「え~!?あれって桜だったのかぁ。あれ作れるの?」との反応が返ってきました。「だから、今から作るんだよ。」などと会話をしながら桜を摘み、塩づけにしました。身近な花を食すという活動が、不思議なようでした。ここでは、"塩づけによる保存"を学びました。

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