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「木材産地での林業体験会」を実施しました

現在、成蹊大学の理工学部エリアにて建替工事が進められている新棟(大学新11号館)は、構造材や内装材に木を採用した木造ハイブリッド建築です。この大学新11号館の設計と施工を担当する株式会社竹中工務店と、福島県西郷村で「エコシステムアカデミー」を運営する三菱製紙株式会社のご協力で、9月17日(土)・18日(日)に、36名の学生が参加して「木材産地での林業体験会」を実施しました。

1日目は、三菱製紙株式会社白河事業所にて、森林グランドサイクルや林業に関する講義を受けた後、「森と人が共存するにはどうしたらよいか?」というテーマでグループ討議を行いました。他学部や異なる学年の学生間討議は発見や刺激も多く、講義で学んだ内容をもとに活発な議論が交わされました。

2日目は、4つの班に分かれ、三菱製紙株式会社社有林「白河甲子の森」にて、自然観察、森林計測体験、伐倒作業見学、手鋸体験を行いました。心配されていた台風の影響もほとんどなく、実際に森の中に足を運んだ参加者は、その豊かさと奥深さを十分に体感することができました。中でも、伐倒作業は、高木が倒れる瞬間に地面を揺らすほどの大迫力で、参加者を驚かせていました。その後は、伐倒した丸太を木材に加工する作業も見学し、林業にかかわる様々な現場を体験しました。

参加者からは、「森林保全や間伐について正しい知識を得ることができた」「林業の役割や課題を知り問題意識が芽生えた」「このイベントで自分の体験したことや感じたことを身近な人に伝えたい」等の感想が聞かれました。学生たちの将来につながる貴重な機会となった2日間でした。