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廣津留すみれ客員講師インタビュー

私の未来をひらく道がある

大分の公立高校からハーバード大学、ジュリアード音楽院をそれぞれ首席で卒業したバイオリニスト 廣津留すみれ客員講師は、EAGLE開設当初から複数の授業を担当。音楽をきっかけに海外への道を進み続けてきた自身の経験から、学生に身につけてほしい力、キャリアを切り開く原動力などについて語っています。

profile

廣津留すみれ 客員講師

バイオリニスト。母親が開いていた英語教室の影響で、小さい頃から英語に慣れ親しむ。高校一年生のとき、幼少期から習っていたバイオリンの海外コンクールに出場し、グランプリを獲得。翌年に行われた全米4州をまわるツアー中に立ち寄ったハーバード大学の自由な雰囲気や学業と課外活動を両立する姿勢に惹かれ、受験を決意。猛勉強の末に見事合格し、同大学を首席で卒業、その後進学したジュリアード音楽院も首席で修了。現在はニューヨークで音楽コンサルティング会社を経営しながら、バイオリニストとしての演奏活動のほか、執筆業やTV出演など幅広く活躍中。2020年度より成蹊大学客員講師としてEAGLEの授業を担当している。

インタビューを読むread the interview

Q01ハーバード大学での学生生活は?read more

9時頃に起き、授業をひたすらやって、ランチの時間は寮の食堂で友達とのキャッチアップをしていました。ただ、さすがハーバード生で1時間ランチをすると決めたら1時間経つと「はい行くよ」となり、すぐ終わってしまうんですね。午後の授業をやって、課外活動をやっている方が多いので、私の場合はオーケストラをやるなどしました。夜になったらおそろしい課題の山が待っていますので図書館にいくのですが、図書館がなんと24時間開いているので、気づいたら窓の外から小鳥が鳴いていました。

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Q02大学卒業後の進路はどう思い描いていた?read more

大学3、4年になるとアメリカでもう少し実力を試してみたいなと思いはじめるようになり、ジュリアード音楽院の受験を決意しました。

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Q03ジュリアード音楽院での生活は?read more

実践・実技の授業が多いので、室内楽や個人レッスンなどをこなして、その次の日にあるレッスンのために自分もリハーサルをしなければならないので、本当にあわただしい毎日でした。切磋琢磨をする仲間たちに囲まれてかつ教授陣も本当に世界で名の知られた音楽家のみなさんがいらっしゃったので、すごくいい、濃い時間を過ごしたなと思います。

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Q04ジュリアード音楽院修士課程を修了。その後のキャリアは?read more

ニューヨークがすごく刺激的な場だったので、ここでもう少しチャレンジしてみたいなという気持ちがあって、自分で会社を作ろうという決意に至りました。(ジュリアードの先輩方を見ていても)世界に、社会に出たときにどういう風にアピールするのかとか、やはりなかなか足りないなと思う機会が多かったので、そのあたりのことで何か自分が助けるサポートができればなと思い、音楽コンサルティング事業を始めました。

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Q05成蹊大学で担当している授業は?read more

いま二つ授業を担当しています。一つはEnglish for the Workplaceという授業で、どういうふうにグローバルな環境での働き方を身につけるかというところを中心に授業をしています。たとえばカバーレターの書き方や、ジョブインタビューのやり方、プレゼンテーションの仕方など、グローバルな視点からアピールできるように学ぶ授業をしています。もう一つは新1年生を対象にした授業です。その授業ではいろいろなディスカッションから、どういうふうにニュースを読み解くかというところから多様性の理解まで本当にいろいろなトピックスをカバーしている授業ですね。

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Q06授業をとおして学生に身につけてほしいものは?read more

やはりときには批判的な目線で何かを見るというのもその人のためにすごく重要なことなので、「どんな意見も存在するよね」とプラスに批判も賛成意見も受け入れられるようなオープンマインドネスを身につけてほしいなと思います。あとは想像力ですね。いま多様性の重要さが叫ばれるようになりましたけれど、「自分の言うことが誰かを傷つけてしまうんじゃないか」とか、「これってみんなのことを考えて発言できているかな」というところはやはり想像力がないとなかなか身につかないスキルというか、いまからグローバルで戦っていくにあたってすごく重要になっていると思います。

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Q07コロナ禍で海外へ行くことが難しい状況で、学生にどのようなモチベーションで学んでもらいたい?read more

いま留学もできないし旅行も難しいということで、物理的にほかの国に行けず、なかなかモチベーションを保つのがすごく大変だな、と自分も実感しています。逆にだからこそ新しい発見もありますし、あらためて自分のことを見直して何を本当にやりたいんだろう、と考えるきっかけにしてほしいなと思います。あとは「海外ではいまこういうことが起きているんだ」「コロナ対策はこういうところはこうやっているんだ」「経済の動きはいまこうなっているんだ」「SDGsの取り組みって世界ではどうなっているんだろう」とか、本当にいろいろなことにアンテナをはりめぐらしながら世界で起きている情勢について興味を持つというのも、いま時間があるからこそ情報収集してもらいたいと思います。

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Q08キャリアを切り開く原動力とは?read more

私の場合は好きなことが職業になっているので、すごくありがたいことだなと思うのですが、人の心を動かすにはやっぱり自分が「すごい楽しいな」と思っていないと、きっと絶対にできないことだと思います。キラッと輝くものを自分の生活の中で大事にして、「これってやっぱり私好きなんだな」とあらためて思うようにするということも大事なのではないでしょうか。

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