special contentsEAGLEのリアル

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廣津留すみれ客員講師×
成蹊学園国際教育センター
所長 遠藤不比人教授

世界への鍵は「発信力」。
学部の学びとEAGLEの"二刀流"で、
真の国際人を育む

国際社会に羽ばたく人材を養成する、成蹊大学のグローバル教育プログラム「EAGLE」。自身も学生時代にアメリカに渡って視野を広げた廣津留すみれ客員講師と、成蹊学園国際教育センター所長を務める遠藤不比人教授が、プログラムや学生に向けた想いを語り合います。

自分の経験を
学生たちに還元したい

  • 廣津留EAGLEを履修する学生は、すごく元気ですよね。既成概念にとらわれず、オープンに言いたいことは言う。わたしはすごく早口なので、授業の当初、学生にちゃんと英語が伝わるかなって心配したんですけれど、杞憂でした。皆、どんどん吸収して、きれいな英語で質問がたくさん出てきます。
  • 遠藤学生たちはほんとうに個性豊か。特にEAGLE履修生は「自分はここにいるよ!」とアピールする学生が多くて、発信する力に長けています。
  • 廣津留プレゼンテーションの授業でも堂々と発表してくれて、嬉しい限りです。
  • 遠藤廣津留先生ご自身は、高校生まで大分県で過ごされたそうですね。いわゆる帰国子女やネイティブスピーカーではない。それでも、ハーバード大学受験に必要と言われる約2万語もの英単語の暗記をはじめとして、一生懸命勉強されて、ハーバード大学、さらにバイオリンを究めるためジュリアード音楽院へと進学された。「この経験を日本の人に還元したい」と話しておられて、感銘を受けました。
  • 廣津留アメリカで体験してきた、たくさんのことのなかで、自分では当然だと思っていたことが、日本ではなじみが薄いというケースが多々ありました。たとえば、ハーバード大学では授業をただ聞いているだけでは出席点をもらえないこと。自分の意見を発言しなければ、その場にいないものとみなされるので、学生たちは積極的に授業に参加します。また、多様な文化背景をもつ学生たちがともに暮らす寮での生活をとおして、互いへの理解や尊敬といった基本的なマナーを学んだこと。そんなお話を通じて、皆さんにわたしの経験を還元できたらと思います。
廣津留すみれ 客員講師

バイオリニスト。大分県の公立高校から進学したハーバード大学を首席で卒業後、ジュリアード音楽院修士課程も首席で修了。ニューヨークで音楽コンサルティング会社を起業し、執筆業やTV出演など幅広く活躍。

学力や言語力だけではない、
真の国際人に求められる
素養とは

  • 遠藤EAGLEは2020年にスタートした、グローバルな世界での活躍を目指す新しいプログラム。一つの大きな目標は、日本語の話者が海外に出ていき、世界の中で日本がどんな位置づけにあるのかを見据えた上で、日本を世界に発信していくことです。廣津留先生はそのお手本として、ぴったりの存在。
  • 廣津留わたしは高校まで完全に「大分県人」だったので、18年間育ったふるさとがあります。日本の良さ、ホームタウンの良さを伝えられる。そんな確固としたアイデンティティーが、海外で学び、活動するうえで良いモチベーションを与えてくれたと思います。
  • 遠藤グローバルな教養を持った「日本語話者」が、世界に向け発言していくことこそが重要だと考えます。プレゼンテーションの授業を重視するEAGLEのカリキュラムには、そんな思いを込めているんです。
  • 廣津留マナーや礼儀も大切ですよね。グローバルな場では、学力よりも、どう立ち振る舞うかで、人となりが判断されます。どの言語を喋っていても同様です。いかに相手を思いやった発言ができるか、想像力を働かせ、コミュニケーションできるか。それが「真の国際人」として必要なものだと思います。
成蹊学園国際教育センター所長
遠藤不比人教授

成蹊大学文学部教授。専門はイギリス文学・文化。小学校から大学までの連携により国際性を養う教育をめざす、成蹊学園国際教育センターの所長を務め、EAGLEの立ち上げにも携わる。

海外留学とキャリアデザインへ

充実した支援を用意

  • 廣津留EAGLEは英語で授業を進めますよね。すばらしいのは、「英語『を』教える」というよりも「英語『で』教える」ことを重視している点。言語の習得において、はるかに効果的です。わたしは英語を話す時、日本語とは声の高さや性格が変わります。そして英語を喋るとロジカルに話すようになりますね。そんな細かいところも伝えられるのが、All EnglishでやるEAGLEの良いところ。
  • 遠藤廣津留先生の存在は、学生たちにとって強力なロールモデル。教師は、学生に憧れてもらわないといけない。「ああなりたいな」という存在に出会えることは、学びの面でも効果的です。
  • 廣津留ありがとうございます。学生の皆さんとは年齢も近く、良い距離感でお話しできていると思います。
    EAGLEの授業を履修する学生たちと
    廣津留先生
  • 遠藤学生たちを見ていて強く感じるのは、「留学準備は早ければ早い方が良い」ということです。1年生から徹底的に準備し、可能な限り2年生のうちに留学する。3年生でキャリア教育、4年生で就職活動に繋げていくビジョンを描いています。困難な状況をむしろバネにして、キャリアを積める人材を輩出したい。
  • 廣津留一度、「外から日本を見る」というのは、とても大切ですね。
  • 遠藤経済的負担を少なくするために、補助金・奨学金※1を用意し、海外大学の単位を互換し、4年で卒業可能にしています。キャリアを後押しする「海外インターンシップ」※2や「丸の内ビジネス研修(MBT)」※3などのプランもあります。いうなれば、4年間のステップという大きな「道」は用意してあるので、その道沿いにある恩恵も自らの力で積極的にもぎとって、最大の効果を得ていってほしいですね。
グローバルキャリアを実現するため
のEAGLE生の4年間の道のり
拡大して閲覧する
  1. ※1 成蹊大学納付金の2/3減免、留学先大学の授業料免除、留学奨学金給付といったバックアップを用意。詳しくはこちら
  2. ※2 半年間の中期協定留学には、海外インターンシップが含まれる。
  3. ※3 成蹊大学独自の産学連携人材育成プログラム。多数の有力企業の協力の下、企業が提示した課題に取り組む学内研修やインターンシップを実施する。

多様な専攻の学生が集い、
知的エネルギーあふれる空間を
創出

  • 廣津留EAGLEには多様な学部学科から学生が集い、それぞれの専攻とEAGLEの学びを両立させています。わたしも「学問」と「音楽」の「二刀流」でした。たとえば大学受験を控えた高3生が、「受験のためにピアノをやめる」というのは、とても勿体ないと思うんです。両方やるからこそ、タイムマネジメント能力が身につき、効率的な学びを極められる。大学での学びも同じ。「二刀流」の良いところに皆さんに気づいてほしい。
  • 遠藤いろんな専攻の人間が一緒にいるほうが、本来は、知的エネルギーが湧き出るはずですね。
  • 廣津留さまざまな学部の人が集まる場があるのが、ハーバード大学の大きな特長でした。私が所属していた寮には学年も専門分野も異なる学生が約400人いて、食堂で一緒に勉強することも。お互いにいろんな知識を分け合い、生活できるんです。
  • 遠藤EAGLEの学生を中心に、いろんな専攻の学生が同じ場所にいて、互いに刺激し合う。まさにわたしたちの理想です。成蹊の中にも「ミニ・ハーバード」が出来たらいいなと密かに思っています。世界各国から成蹊に集まった留学生たちに、EAGLE生や一般の学生も加わって、グローバルなコミュニケーションの生まれる空間を築きたい。
  • 廣津留とっても良いですね!皆さんが自分の学ぶ分野に自信を持ってほしいと思います。自分で可能性を狭めないことが大切。「これが100%の力」って思い込んでしまうと、それを半分ずつ分けるしかない。けれども、「本当はいくらでも伸ばせるかも」と考えれば、どちらも100%以上できるはず。200%できるかもしれない。そんなふうに「道」は拡がっていく。こんなふうにポジティブに捉えてもらえたらと思います。
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