学科紹介
経済学部長 上田 泰
成蹊大学経済学部経済経営学科は、学生の皆さんが自分で学修やキャリアのプランを作り上げていくのに必要な広範で柔軟なカリキュラム(教育課程)を提供しています。経済学と経営学は、学問としての発達の歴史や方法論はかなり異なっていますが、社会の中の経済主体である国家、企業や人間に焦点を当てている点では共通しています。経済経営学科のカリキュラムは、経済学と経営学の科目を並列的に配置することで、将来、職業人として真に活躍する人材の養成に努めています。
実際のところ、世の中にある問題のほとんどは、経済学と経営学のいずれかだけで解決できるものではありません。たとえば、高齢者雇用や非正規雇用に関する社会的問題を検討しようとすれば、雇用統計や労働市場などに関する経済学的な視点と、高齢者や非正規雇用者の技能やモティベーション、さらには労働者間の人間関係に関する経営学的な視点の両方から問題を考察することが必要になります。
成蹊大学経済学部では、さらにスペシャリストコースや情報分析プログラムを設けて学生の学修意欲に応えています。スペシャリストコース(通称、チャレンジセブン)は、卒業後に各分野のスペシャリストとして活躍しようとする学生のために設けられているものであり、7つの各コースの指定科目を所定の成績で修めることで、その分野のスペシャリスト認定証が授与されるというものです。また、情報分析プログラムは、情報技術を活用した論理的な分析力や表現力の向上を目指す学生に対して特別に提供される上級プログラムであり、そのプログラムの所定の科目の単位を修めることでプログラム修了証が授与されます。
成蹊大学経済学部で、より広い視野と高い専門的能力をもって社会を認識・改革できる基礎力をぜひ身につけていただければと存じております。