ニュース&トピックス

  1. ホーム
  2. ニュース&トピックス

報告

成蹊D&Iセミナー 「障がい理解講座~障がいって何だろう?~」を実施しました。

日  時:12月6日(火) 17:00~19:00
場  所:本学 6号館401教室
講  師:熊谷晋一郎先生(東京大学先端科学研究センター准教授)
参加申込者:57名(学生43名、教職員14名)
参加者:  49名(関係者含む)※参加学生 32名

(実施内容)

 成蹊D&Iプロジェクトの初年度として、この分野で大変著名な熊谷晋一郎先生をお呼びし、「成蹊D&Iセミナー 障がい理解講座~障がいって何だろう?~」と題する講演会(グループワークを含む)を行いました。

 講演会では、先生の幼少の頃の過酷なリハビリの話などを導入として、障害のある人が日常・社会生活で制限を受ける原因について、医学モデル(個人の心身の機能の障害に求める考え方)と社会モデル(心身の機能の障害のみならず、社会における様々な障壁と相対することによって生ずるという考え方)の違いを確認し、グループワークで参加者が感じている身近な「しょうがい」(熊谷先生記載の通り)を出し合いました。

 そして、自立の反対語は依存ではなく、自立とは依存先を分散させることであり、健常者は依存先を分散できることで自立できているという話や先生も受けている重度訪問介護(生活全般の介助を受けることができ、場合によっては1日24時間介助またはそれ以上の介助(二人介助)も可能)は、仕事を持ち経済活動に従事するようなケースには適用外となってしまう厳しい現実があるということでした。

 この後、先のグループワークで挙げた「しょうがい」について、自分が変わることで解決できること(医学モデル)、ルールなど社会環境を変えることで解決できること(社会モデル)を追加してA2用紙に書き込みを行いました。その後特定のグループやグループメンバーを先生が指名し、その内容について発表を行い「障がい」について理解を深めました。最後に、ダイバーシティがパフォーマンスにつながる文化的条件として心理的安全性に関連してお話がありました。

 参加者のアンケートからは、先生の体験を踏まえた分かりやすい講義とグループワークにより、社会モデルを通じて、障がいというのは身体的または精神的に不自由な人だけにあるのではなく、健常者もその当事者であるという考え方を知り理解が深まったという意見や「障がい」及び「障がい者」についての意識が変わったという感想が寄せられました。

障がい理解講座はじまりました。        
講演をする熊谷先生
最初のグループワーク開始
最初のグループワークの発表です。
2回目のグループワーク
2回目のグループワークでの発表です
講演を締めくくる熊谷先生