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【開催報告】むさしの発見隊「成蹊学園が見た武蔵野市の気象100年」

10月31日(土)、武蔵野市教育委員会主催で、むさしの発見隊「成蹊学園が見た武蔵野市の気象100年」が開催されました。イベントには、小学生とその保護者7組14名が参加し、100年にわたり蓄積されてきた気象観測の歴史や、武蔵野市の気候変化について学びながら、成蹊気象観測の展示や関連施設を見学しました。

■ 企画展の見学
はじめに、成蹊学園史料館で開催していた企画展「気象観測100年の足跡 ~過去、現在、そして未来へ~」を見学しました。この日は企画展の最終日でもあり、参加者の皆さんには展示資料を通して、100年にわたる観測の歴史やその意義について学んでいただきました。
展示では、100年前の観測野帳や歴代の気象測器、長年蓄積された観測データなどを紹介しました。観測データからは、世界全体の平均気温の上昇以上に、吉祥寺周辺の気温上昇が大きいことが分かっており、この地域の土地利用が100年間で大きく変化したこと、すなわち都市化が気温上昇の一番の原因であることを解説しました。
また、成蹊学園がこの100年間で記録した最高気温と最低気温を当てるクイズも実施しました。最高気温は参加者の想像と大きく変わらなかった一方で、最低気温がマイナス11度を下回ったことには驚きの声が上がりました。特に小学生たちは、現在の吉祥寺の気候からは想像しにくい寒さに大変驚いている様子でした。

■ 気象観測所屋上の見学
続いて、通常は成蹊の中高生徒でも立ち入ることができない気象観測所の屋上を見学しました。
成蹊気象観測所では、定時観測のひとつとして富士山や東京タワーなどの見え方を記録しています。当日は天候にも恵まれ、参加者は実際の定時観測と同じように屋上から周囲を見渡しながら、遠くの景色を観察しました。
「東京タワーはどこだろう?」と探していた参加者が赤と白に塗り分けられた東京タワーを発見すると、小学生・保護者から歓声が上がりました。普段は体験できない観測活動の一端に触れながら、気象と視程観測について楽しく学ぶ機会となりました。

■ 気象観測露場の見学
その後、気象観測露場を見学しました。露場では、百葉箱をはじめとする観測測器や観測方法について説明しました。
参加した小学生の多くは、小学校ではまず見られない大型の百葉箱を初めて目にし、その大きさに驚いていました。また、「百葉箱の扉は向きが決まっているのか」「なぜ気象観測露場は柵で囲われているのか」など、多くの質問が寄せられ、観測環境を維持するための工夫について理解を深めました。

■ 気象観測室の見学
最後に、気象観測室を見学しました。
観測室では、現在も稼働しているアナログ観測機器を紹介しました。成蹊学園では、単に気象観測を行うだけでなく教育的な役割を重視しており、生徒たちが自然科学の原理を理解できるよう、動作原理が分かりやすいアナログ機器による観測を継続していることが特徴です。参加した小学生たちは、実際に機械が動いて記録する様子を興味深そうに見つめていました。
また、100年前の観測記録が記された観測原簿も紹介しました。参加者からは、「100年前の記録紙がこんなにきれいに残っているのか」と驚きの声が聞かれました。さらに、台風の日も含めて100年の間一日も欠かすことなく観測が続けられてきたことを知り、長年にわたる観測の重みを実感している様子でした。

約2時間の見学会は盛況のうちに終了しました。見学中は小学生・保護者の皆さまから終始活発な質問が寄せられ、成蹊をはじめとする気象観測の歴史や観測の仕組み、地域の気候変化について高い関心を持っていただくことができました。
成蹊気象観測所では、観測データや歴史資料を活用しながら、地域の皆さまに気象観測の意義や魅力を伝える取り組みを今後も続けてまいります。