経営学部紹介

学部長挨拶

経営学部長 上田 泰

経営学部は成蹊大学の5番目の学部として2020年度に開設されました。経営学部は一学科制ですが、その学科は「経営学科」ではなく「総合経営学科」となっています。「総合」と二文字加えたことは、この学部の設立に関する我々の意気込みを表しています。

経営学という学問は、20世紀の初めからスタートした若い学問です。当初は、成功した経営者の実務経験が蓄積されたものに過ぎず、きちんとした学問体系もありませんでしたが、特に第二次世界大戦後には、実務上の有用性はもちろんのこと、科学的な理論としての経営学が発展してきました。このように実務と科学の2つの性格を持っている点が、経営学の難しさでもあり、また面白さでもあります。

経営学部で皆さんが受講する専門科目は、経営学の科目と学際科目とに分けられます。経営学の科目は、戦後に科学的に発展した多彩な科目が基礎から応用発展まで体系的に学修できるように配置されています。しかし、現代の複雑で変化の速い環境下で行われるビジネスを理解するのは、このような経営学理論だけに頼るのではなく、企業経営にかかわるさらに幅広い学際科目の理解が不可欠になります。本学部では、実践キャリア創造科目、グローバルと文化科目、情報分析科目という学際科目を備えています。実践キャリア創造科目では、実務家教員や実務経験のある専任教員からより実践的な内容を学修できますし、グローバルと文化科目や情報分析科目は、今日の企業がグローバル社会や情報社会でビジネスを行っていることを前提に設けられた科目です。

歴史の長い成蹊大学の中では新しく生まれた経営学部は、他の学部に比べればまだ歴史も実績もありません。むしろ、この学部に入る学生の皆さんは、我々教職員とともに、新しい経営学部の第一歩を踏み出す役割を担っていると思います。

ようこそ、新しい経営学部へ。