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報告

【成蹊ボランティアプログラム(SVP)】「森林ボランティア」を実施しました。

 本センターでは、学生に日本の森林の現状や課題を知ってもらい、森林保全活動の体験を通して森林への関心を高めてもらうことを目的に「森林ボランティア」プログラムを実施しました。

 事前研修では「市民参加の森づくり」を推進し、「森とともに暮らす社会の実現」をめざして活動している「NPO法人森づくりフォーラム」の事務局長 宮本至氏にZoomでご講義いただきました。宮本氏からは、日本が世界有数の森大国林であること、森林が荒廃した場合に起こりうる問題、団体として描く森づくりのビジョンについて説明がありました。また、初心者である学生が安全に活動するための注意点も丁寧にご指導いただきました。

 活動当日は早朝に集合し、JR橋本駅からレンタカーで活動場所まで移動しました。午前中は、現場スタッフの指導のもと、間伐作業を行いました。木を倒す方向を見極め、のこぎりで受け口と追い口をつくる工程は、斜面で足元が不安定なこともあり学生たちは苦戦しました。1本倒すだけでも大変でしたが、作業後には達成感に満ちた表情が見られました。
 昼食後は火起こし体験を行いました。石を並べて炉をつくり、薪や落ち葉を入れてファイヤースターターで火を起こそうとしましたが、うまくいかず最終的にはマッチで着火しました。焼き芋やマシュマロ、チョコレートなどを焼きながら、午前中の真剣な表情とは対照的に、笑顔で楽しむ姿が印象的でした。
 最後に、ベテランスタッフのガイドで森の散策をしました。動物の足跡や植物についての説明、森づくりのビジョンについての話に、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

 事後のレポートや振り返りの会では、間伐や火起こしといった普段できない体験ができてよかったという声が多く寄せられました。他に、「さがみの森における生物多様性について知り、様々な植物、動物が共存するための森林環境保全の必要性を感じた」、「森林の空気に触れることでリフレッシュできた」、「整備された森でも歩くのは難しいと知った」などの声もあり、実際に森に足を運ぶことで多くの学びや気づきがあったことがうかがえます。

 

【概要】

◆事前研修(講師のみオンライン参加)
日時:2025年10月30日(木)12:30~13:00
場所:ボランティア支援センター
参加人数:9名
講師:NPO法人森づくりフォーラム 事務局長 宮本至氏
内容:①日本の森林の現状や課題等について
   ②活動当日の注意点について
◆ボランティア体験
日時:2025年11月8日(土)8:30~16:30
場所:さがみの森(神奈川県相模原市の仙洞寺山国有林)
参加人数:6名
内容:①間伐作業
   ②火起こし体験
   ③森の散策
◆振り返りの会
以下の日程で2回にわけて実施。(いずれの日も12:30~13:00)
① 2025年11月13日(木) 3名
② 2025年11月20日(木) 3名
場所:ボランティア支援センター
参加人数:6名
内容:①
プログラムへの参加を通して学んだこと等を発表
   ② センターからの情報提供

急斜面を登る参加者
間伐作業
火起こし体験
関連リンク
成蹊ボランティアプログラム(SVP)