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報告

【成蹊ボランティアプログラム(SVP)】「ユニバーサルな社会を考える②」を実施しました。

 成蹊ボランティアプログラム「ユニバーサルな社会を考える②」を実施し、14名の学生が修了しました。

 本プログラムでは、事前研修として「ユニバーサルマナー検定3級」を受講し、多様な人々と接する際の心構えや具体的な行動について学びました。

 その後、ボランティア体験として、重度障がいのある方々とそのご家族、支援者と直接交流をする機会を持ちました。具体的には、認定NPO法人こつこつが主催するイベント「アートでおしゃべり」(※1)に参加し、会場設営等の運営サポートを行うとともに、イベントを通じて重度障がいのある方とのコミュニケーション方法を学びました。学生たちは、いくつかの方法の中から「指筆談」(※2)を体験し、障がい当事者と意志疎通ができた際には、驚きと喜びに満ちた表情を見せていました。発話が困難な方々も、適切なサポートがあれば自分のことばで気持ちを伝えられることを学生たちは身をもって実感しました。これはたいへん貴重な経験となりました。

 後日実施した振り返りの会での発表や事後アンケートから、学生たちは多くの気づきを得たことが分かりました。例えば、「これができない、これが必要だと決めつけることなく、何ができてどんなニーズがあるのかを考えたり、聞いたりすることが重要だと気づいた」、「障がいのある人との交流を重く考え過ぎず、同じ人間として助け合いをしていきたいと感じた」といった声がありました。また、障がいの社会モデル(障がいは社会的障壁や環境の不備によって生じるという考え方)について学べたことを評価する意見も多く寄せられました。

 さらに、後日、イベントで交流した障がい当事者やご家族、支援者が本学を訪問され、学生食堂での食事やキャンパス見学を楽しんでいただきました。本プログラムを修了した学生数名が、学食利用のサポートをするなど再び交流する機会もありました。このように、プログラム修了後も継続的な関わりを持てる場をつくることの重要性を改めて感じています。

(※1)アート作品を見て、自分の心や頭で感じたこと・考えたことを言葉にしあう、
    対話型の鑑賞法体験イベント

(※2)介助者が本人の指を手にとって、自分の指の腹や手のひらに当て、わずかな動きから文字や数字、
    記号を読み取り意思疎通をする方法

 

【概要】

◆事前ガイダンス
日時:2025年10月8日(水)12:30~13:00 (対面開催)
場所:ボランティア支援センター
参加人数:14名(学生ボランティア団体に所属する学生12名と共に受講)
内容:①成蹊ボランティアプログラムの概要説明
   ②ユニバーサルマナー検定3級の概要説明
   ③ボランティア体験についての概要説明
    ・認定NPO法人こつこつの紹介
    ・イベント「アートでおしゃべり」について 
◆ユニバーサルマナー検定3級受講
日時:2025年10月15日(水)16:50~19:00 
場所:3号館201教室
参加人数:14名
内容:①講師(株式会社ミライロ 薄葉ゆきえ氏)による講義
   ②グループワーク
   ③演習
◆ボランティア体験
日時:2025年10月18日(土)11:00~17:00
場所:新宿けやき園 1階地域交流スペース (東京都新宿区百人町4-5-1)
参加人数:14名
内容:①認定NPO法人こつこつ主催のイベント「アートでおしゃべり」の運営サポート
   ②障がい当事者とのコミュニケーション体験
   ③「アートでおしゃべり」参加
   ④振り返り
◆振り返りの会
以下の日程で3回にわけて実施。(いずれの日も12:30~13:00)
① 2025年10月28日(火) 6名
② 2025年10月29日(金) 4名
③ 2025年11月6 日(月) 4名
場所:ボランティア支援センター
参加人数:14名
内容:① ユニバーサルマナー検定の修了証授与
   ② ユニバーサルマナー検定の受講やボランティア体験を通して学んだこと、気づいたこと等の発表
   ③ センターからの情報提供

ユニバーサルマナー検定受講(グループワーク)
「アートでおしゃべり」の会場設営
指筆談
関連リンク
成蹊ボランティアプログラム(SVP)