成蹊中学校では、毎年4月29日(昭和の日)に「理科野外観察会」を開催しています。
教室では得られない野外体験の場を設け、生物観察や化石採集などを行っています。
今年は57名の中学生と保護者の方々が参加。保護者の参加人数は例年の倍以上でした。

会場は多摩川河川敷。
まず、双眼鏡を使って堤防から野鳥観察を行いました。
ウグイスの鳴き声が聞こえ、途中で「ケキョケキョ」と変わったことについて、ウグイスの警戒音であると説明されました。
他にもアオサギやツバメ、オオバンなどの野鳥を観察できました。

その後は、河原に降りて思い思いの場で化石採集。
地層をめくるように探すと、二枚貝を中心に巻貝、木の葉、木の枝、海辺の生物の巣穴の化石などが見つかりました。

観察会の最後には、見つけたものを集めて品評会を開催。
多くの化石が紹介されましたが、自然科学部の生徒は見つけたアユの稚魚を紹介してくれました。

春の休日の自然観察。
生徒達は校内ではなかなかできない、多くの気付きを得ることができたことと思います。
中学1年生の生物や地学の授業では、この後に理科野外観察会のことに触れる単元があります。
その時に、今回経験したことを思い出して頂ければと思います。