学校紹介

校長挨拶

成蹊での学びから
0 to 1(ゼロ トゥ ワン)」の発想を持つ人材に

成蹊学園には、創立者中村春二先生の「知育偏重では無く、人格、学問、心身にバランスが取れた人間教育を実践したい」という精神が今でも流れています。この教育を達成するため、1912年の創立以来、「個性の尊重」「品性の陶冶」「勤労の実践」という建学の精神を尊重し、伝統として受け継いできました。その上で、「グローバルに認知される教養と個性」「協調性のある自立精神と自律的行動」「知的好奇心と科学的探究心」を教育ビジョンとして掲げ、解答の無い社会であっても、新たなものを創造する「0to1」の発想を持つ人材の育成をめざしています。

これからの未来においては、偏差値といった数値で見える能力だけではなく、「発信力」や「コミュニケーション力」といった非認知能力の育成が欠かせません。また、さらに進んでいくグローバル社会においては、日本の伝統を胸に、世界に眼を向けることが重要となります。そのために、本校が大事にする「個性の尊重」は、自己の個性を磨くとともに、他者の個性も理解し尊重する「共感力(エンパシイ)」を育て、異文化理解を進めています。

そして、生徒一人ひとり個性を伸ばす中、人間性も育成するためには、品格と教養をバランスよく備えることも重要です。本校では、幅広い教養を持たせるリベラルアーツを重視し、生徒一人ひとりが「琴線に触れる」学びを実践することにより、「品性の陶冶」を培っていきます。

しかし、より「琴線に触れる」学びには、机上の学びだけではなく、本物に触れることが大切です。本校では、実際に体験する活動を重視し、それを実社会に結びつける教育を実践しています。このような「勤労の実践」は、はたらくことを厭わず、思いやりを持って社会に貢献する姿勢を育んでいきます。

中学・高校の6年間は、生徒たちの人生にとって「人を創る」大事な時期です。この成蹊中学・高等学校では、そのかけがえのない時期に、多様な個性を持った友達や教員と出会い、さまざまな体験や幅広い学びを通して、共に考え、悩み、感動することができます。緑濃き武蔵野が残るこのキャンパスで、是非とも一緒に学びたい気持ちを持った生徒との出会いを、私たちは心から楽しみにしています。

校長 仙田 直人