報告!【学内限定】成蹊D&Iセミナー【第2弾】講演会 水泳パラメダリスト 富田宇宙選手による「ダイバーシティー・フローマインド~みんなの多様性を理解すれば、あなたの"強み"が見つかる~」
参加者:学生42名、教職員3名 合計45名
日 時:2023年11月2日(木) 17時~19時 場 所:6号館3階 301教室
(実施状況等)
センター所長から、パラ水泳競技の特徴(他のパラスポーツではクラス分けが同じ障害の重度の度合いで決まることが多いが、腕にハンディキャップを抱える人と脚にハンディキャップを抱える人とが対戦することがあるなど)を踏まえ説明のもと講演会が始まった。
富田選手から、ダイバーシティー・フローマインドという題だが、それぞれの多様性を認め生きていくことがますます必要となっていくこれからの世界で、「自他のあるがままを認め、何事に揺るがずとらわれない、自然体の心」を獲得することがとても大事なってくる、という話があった。そして、今回の講演会の目的は、それを獲得するためにはどうしたらいいかということについて、1多様性を認める。2自分の強味を受け入れる。3ライフスキルを磨く、という3つのステップに分け、途中に富田選手の東京パラリンピックでの決勝戦でのビデオや宇宙体験をしたビデオなども交えながら、実体験にもとづいたユーモアで説得力のある講演が展開された。
最後に、質問タイムを設けたが、3名の学生からは、網膜色素変性症での実際の見え方や病気の経過により見えなくなっていくことは恐怖ではないのかという質問や、障害のある方にどう接したらいいのかなどの質問があり、例えば、障害のある方への接し方というのは基本的にマニュアルというものがあるわけではなく、その人の性格や接する状況を踏まえてそれぞれ相手をよく見て感じてそれぞれの人に対応するしかないという話があった。この点、あまり障害のある方に直接会う機会が少ないため慣れていない面が大きいと思うが、人はそれぞれ個別であり、障害者に対応する場合には、一般的な障害への知識の獲得などに加えて、コミュニケーションをとる相手をよく知ろうとすることが大事で、人は人を見るときに固定観念で見る癖がありそれを取り払うことも大切だという、話だった。
また、富田選手からのサービスで、東京パラリンピックで獲得した銀メダルを帰り際に触らせてもらった。
なお、水泳部の学生を含めて50名程の教職員に聞いていただいたが、その内容は、実体験に基づいた今後の社会で生きる上でのヒントが多く詰まっており、より多くの人に聞いてもらいたい内容であった。
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- 成蹊ボランティアプログラム(SVP)