法学部の学び

少人数教育のゼミから労働と社会的包摂の比較政治学

政治学科 4年(2019年度取材時) 髙田 健功 さん 私立日本大学高等学校 出身

興味を持ったきっかけ:
アルバイトで実際の労働現場に触れ、自分の将来の働き方を考えてみたかった。
ゼミの魅力:
関心を持つ分野が多彩なため、自分にはない知識や視点が得られる。
将来のビジョン:
市民に近いところで生活を守る公務員として働きたい。

日本人の働き方にまつわる事項を
自分の問題として考える

雇用、働き方、家族をめぐる政策と政治過程がテーマのゼミです。大学入学後、コンビニやホテルでのアルバイトを経験して、日本で働く外国人が増えてきたという印象を受けました。今後さらに増えた場合、どのような問題が発生するのか、そこに自分たちはどのように関わっていくのか。移民を多く受け入れているドイツやフランスでの労働や差別の問題を参考に、日本のこれからを考えるような研究に取り組んでいます。ゼミ生には結婚や子育てと働き方について考察している人もいます。近い将来自分も社会で働くわけですが、どのような働き方がいいのかを考えたときに、社会保障や労働問題などについてもっと知っておくべきだと感じています。ニュースを見て知る日本の諸問題は、これまではどこか自分と切り離して考えていましたが、近い将来当事者になるという意識が強くなってきました。

法学部 今井 貴子 教授 研究分野:比較福祉政治

東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学(学術博士)。専門は英国政治、比較福祉政治。現在の研究テーマは、共生社会実現に向けた生活保障システムの検討、野党と福祉政治の比較分析、英国のEU離脱の政治過程分析。

個別の事象を掘り下げ
現代社会を多角的に捉える

個別の事象を掘り下げながら、現代世界を多角的、包括的に捉えるための視座を学んでいきましょう。人口急減や格差など深刻な問題群の所在を知る力、問いを設定する力、仮説を論証する力、論理的にまとめ的確な表現で文章化する力、これらを大学時代に身につけ、変化する時代をより自由に生き抜く糧としてください。