学科・大学院

政治学科

学科の目的

政治とは、人間が集団で生きていくための意思決定手段です。それは国家、自治体、企業などのフィールドの規模に関係なく、また、外交や政策から身近な教育・高齢者問題にいたるまで、社会生活のあらゆる局面において必要とされるものです。政治学科では、幅広い教養のうえに、社会のあらゆる現象に柔軟に対応できる社会科学的思考を磨き、多くの選択肢のなかから的確な判断をくだせる意思決定能力、それを実行に移すための組織運営能力育成に力を注いでいます。個人と社会、個人と組織の関係を円滑にし、集団がよりよい方向へ進むための知識を身につける、それが政治学科の教育目標です。また、現代は政治現象も世界的規模で変化しており、国際的な視点や発想、そして、語学力を身につけることを重視しています。

教育内容

政治学科では、知識だけでなく、自分の意見を発表するプレゼンテーション、他者と論議するディスカッション、レポートを書くライティングなどの能力も重視されます。そのため、全学年に少人数によるゼミを配置し、総合的なコミュニケーション能力を高める教育を行っています。さらに、国内外の問題に関する多彩なカリキュラムなど、刻々と変化する社会に柔軟に対応できる人材を育成する教育を充実させています。

4年間の学修

  • 1.
    全学年に用意されたゼミは、「社会科学方法論」から始まります。そこでは基礎的なトレーニングとテキストの講読が重視されます。2年次以降にはより専門的なゼミが配置され、専門の講義科目と併せることで体系的かつ効果的に政治学を学修することができます。3年次のゼミでゼミ論文(卒業論文相当)を執筆し、4年次のゼミではその学びをさらに深めます。
  • 2.
    新しい政治の動きを入学直後に学べるように、政治学の多彩な分野にわたる入門的講義としての基礎講義群が1・2年次に置かれています。同時に、政治学という学問の広がりを体験し、2年次以降の専門的な学修の手がかりとしてもらうために、多様な教員によるオムニバス方式の授業である「政治学への案内」が1年次に置かれています。
  • 3.
    1年次での学修を踏まえて、2年次には、より専門的なゼミに所属し、〈政治理論・歴史〉〈現代政治・行政〉〈国際政治〉という3つのコースのいずれかを選択して、学びを深めます。これら3つのコースは互いに密接に関連していますが、〈政治理論・歴史〉コースでは、政治・社会現象を理論的・歴史的にとらえ直してあるべき社会を模索すること、〈現代政治・行政〉コースでは、現代政治・行政のダイナミズムを多様な視点から学ぶこと、〈国際政治〉コースでは、国際社会の組織化の原理と変化の動態とを歴史的・理論的に理解することが、それぞれ目指されています。2~4年次にわたって提供される豊富な専門的講義群は、いくつかの共通科目と、上記の三つのコースに沿って提供される科目とに分かれて配置されており、政治学の多岐にわたる分野を系統的かつ効率的に学修できるようになっています。
  • 第1、2ターム
    (1年次)

    社会と政治の
    基礎となる
    知識を身につける

  • 第3、4ターム
    (2年次)

    基礎知識を固める
    ゼミで問題関心を
    深める

  • 第5、6ターム
    (3年次)

    第7、8ターム
    (4年次)

    ゼミや選抜制の科目で、
    卒業後の進路を見据えた
    専門知識を習得する

政治学科生の大学院、公務員、
資格に関する試験の最近の合格実績

  • 大学院

    • 東京大学
    • 東京学芸大学
    • 早稲田大学
    • 慶應義塾大学
    • 成蹊大学
  • 国家公務員

    • 国家総合職(検察庁)
    • 国家一般職(厚生労働省、財務省関東財務局、検察庁)
  • 地方公務員

    • 都道府県(東京都)
    • 東京特別区(台東区、練馬区)
    • 市町村(横浜市、川崎市、所沢市、柏市)
    • 消防(東京消防庁)
  • 教育

    • 東京都教育委員会、埼玉県教育委員会
  • 資格

    • 宅地建物取引士 等

卒業生を含む

将来の方向性

組織をまとめ、動かしていく卓越した能力を活かし、企業から公務員まで多彩な進路が期待できます。また、より専門分野を探究する大学院生としての将来も開かれています。