ファッション産業は流行を生み、経済を大きく動かす要因になりうるものですが、それらが引き起こす環境問題や社会問題も見逃せません。ゼミはプレゼンテーションを中心に展開され、これらの問題について各自調査を行い、資料を作成します。テーマの自由度が高い分、中身の濃い資料を作成することに苦戦しますが、ファッション産業の現場で調査をしたり、各種セミナーで情報収集・交換を行うなど、新しい情報を得られるよう工夫しています。私は経済活動とコミュニティの関係性について研究をしていますが、ほかのゼミ生のプレゼンテーションから経済活動とさまざまな事象の結びつき、調査方法や発表形式など多くの学びを深めることで、新たな視点をもって研究を進めることができています。専門的な内容以外に、自分の意見を表現する方法も学べるので、今後このスキルを生かしていきたいです。
津田塾大学卒業。新潮社勤務を経て、法政大学大学院へ。社会やコミュニティ、文化のあり方などを探究。社会学博士。主な著書に『白洲正子―ひたすら確かなものが見たい』(平凡社)など。
会社や組織においては、自分の意見を提案することが多く求められます。自分の設定したテーマに沿って、資料を読み込み、問題提起をし、発表し、深く考察していく。これらを繰り返しながら、堂々と自分の意見を提示できる人間になっていきましょう。