経済学部紹介

経済学部Q&A

入学後の学び

Q1. 「ゼミ」というのはどういうことをするのですか?

A1. ゼミは、10~20人程度の少人数クラスで、特定の分野やテーマに関して、個人やグループで発表をしたり、ディスカッションをしたりしながら理解を深めていくような授業形態のことです。経済学部では1年次から4年次までゼミが配置され、1年前期(基礎ゼミナール)、3年(上級ゼミナールⅠ・Ⅱ)、4年(卒業研究)は必修となっており、経済学部のカリキュラムのバックボーンを形成しています。これらのほか、経済数理学科には、プログラミング演習、理論・計量ワークショップ、計量実践ワークショップ、現代経済学科では、プレゼンテーション演習、実践ゼミナールA・B、コミュニティ研究ゼミナール、GISゼミナールといった少人数での演習科目が用意されています。

Q2. 人前で話すことが苦手ですが、「ゼミ」で他の友人たちと上手くやっていくことができるか不安です。

A2. 経済学部では1年生から4年生まで少人数のゼミが開講されています。入学直後の1年生前期から、人前で上手く話すことができたり、プレゼンテーションを行うことができたりする人は意外に少ないものです。自分の意見を的確に他人に伝えるのには技術が必要です。そうした技術については、1年生前期の基礎ゼミナールできっちり学んでいただきます。2年生以降ではさまざまなゼミで実践的にその技術を培っていくことができます。経済学部は両学科を合わせて、1学年定員230人の小規模な学部ですから、日頃から、教室で顔を合わせていくと顔も覚えられ、コミュニケーションをとっていくことがしやすいはずです。いまから不安にならず、安心して学んでいってください。

Q3. パソコンの技術を向上させたいと考えていますが、経済学部ではパソコンをつかった授業をたくさん受けられますか?

A3. 経済数理学科のカリキュラムではパソコンを用いた経済分析手法の習得に力点を置いています。プログラミング演習、理論・計量ワークショップ、計量実践ワークショップといった科目で集中的にトレーニングします。現代経済学科でも、地域研究法、情報分析ゼミナール、GISゼミナールなどは、パソコンを用いた演習型の授業です。
成蹊教養カリキュラムの情報基盤科目で基本的なパソコンの技能を修得することができます。気を付けなければならないのは、「パソコンがどれだけできるか」ではなく「パソコンで何ができるか」ということが重要である点です。パソコンそのものの技術ではなく、経済分析やビジネス分析の道具としてパソコンを使いこなすようになることが大切です。また、新型コロナウィルス禍における大学教育をつつがなく進めるために、成蹊大学ではオンライン授業も行ってきました。これからの時代、オンライン授業を受け、そのシステム上で発言なども行うことも、気づかぬうちにパソコン技術を向上させることにもつながると思われます。

Q4. 私は大学時代にぜひ留学したいと考えていますが、留学のチャンスはありますか?また、留学すると卒業がその分だけ遅れたりするのでしょうか?

A4. 成蹊大学には数多くの協定留学があり、また1年次夏には大規模なオーストラリアサマースクールプログラムも用意されています。留学は国際教育センターで案内をしています。以下のページを参照してください。(⇒国際教育センター) 卒業に及ぼす影響は、留学の仕方や期間、種類などにより異なりますが、単位認定などの卒業が遅れることがないようにするためのさまざまな措置があり、とりわけ協定留学では卒業が遅れることがないように最大限の配慮をしています。
現代経済学科では、「外国語短期研修」という科目を設けており、留学への心構えや基礎的な情報を学ぶとともに、留学に備えた英語トレーニングをします。

Q5. 3年間で卒業できる制度があると聞いたのですが、どのような要件をみたせばよいのですか?またどのような人が利用しているのですか?

A5. 基本的な要件としては、早期卒業を希望している人(希望登録をし候補者となった人)が、一定以上の成績をあげ、かつ認定試験に合格することです。成績基準は評定平均値(GPA)によってつくられています。早期卒業は主として大学院進学を考える人のために創られた制度です。3年次に卒業するために就職活動を行うのは時期的にかなり困難です。

Q6. SDGs(持続可能な開発目標)に興味があるのですが、これに関係した勉強はできますか?

A6. 国連を中心に2030年に向けたSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが盛んですね。こうした取り組みが、最近では経済界にも広がっています。成蹊学園でも、2018年度にサステナビリティ教育研究センターを開設し、全学園でSDGsやESD(持続可能な開発のための教育)のための取り組みを進めています。経済学部、とくに現代経済学科のカリキュラムで「サステナビリティ研究科目」という科目群を作って、こうした方向性を濃厚に打ち出しています。全学教育科目でも「持続社会探究」という科目群を設けて、教養科目の重要な柱にしています。ぜひ、みんなで楽しみながら、持続可能な将来について考えていきましょう。

卒業後の進路

Q1. 大学では、卒業後の進路や就職に関する情報提供やアドバイスなどをしてもらえるのですか?

A1. 大学のキャリア支援センターで、希望する学生に対して1対1で丁寧な面談や情報提供が行われています。センターには企業毎にたくさんの情報をファイリングしています。学内で開催されている就職ガイダンスや企業説明会にも積極的に参加してください。一般的な進路の相談は、ゼミの担当教員が担任になりますので、気軽に相談してみてください。ゼミによってはOB,OGとの交流の機会を設けているので先輩方に相談するのもよいでしょう。

Q2. 成蹊大学経済学部の卒業生はどのような分野に就職していますか?

A2. 民間企業に就職する学生の中では、金融や不動産関連の会社に就職する人の割合が高くなっています。とりわけ女子では約半分の学生が金融関係の会社に就職します。成蹊大学経済学部の卒業生は金融機関から高い評価を得ており、大手の銀行や保険会社に就職する人が毎年数多くいます。そのほか、さまざまな商社やIT産業、交通運輸関係での活躍も目立っています。
民間以外では、公務員、教員が中心で、現役合格も勝ち取っています。大学院に進学して、さまざまな機関の研究職や大学教員として活躍する卒業生もいます。

Q3. 国家公務員になりたいのですが、経済学部ではどのような勉強をすればよいでしょうか? また大学では公務員試験の対策をサポートしてもらえるのでしょうか?

A3. 公務員試験の科目の中の経済学や財政学などの分野に関しては、経済学部の授業でも十分な試験対策になります。公務員試験向けにベーシック民法といった科目も設けています。政策課題演習という科目も主に公務員志望者向けの演習です。また、大学のキャリア支援センターでは公務員試験対策講座なども開かれています。ぜひ、環境をいかして積極的に挑戦してください。

Q4. 教員になりたいと思っているのですが、どんな種類の教員免許が取得できますか。

A4. 経済学部を卒業して取得できる教員免許は、経済数理学科では中学校社会科および高等学校公民科、現代経済学科では中学校社会科・高等学校地歴科・高等学校公民科です。高校の地歴科と公民科を両方を取得できるのは高校の教員採用で大きな強みです。

Q5. 将来自分で起業したいと考えていますが、経済学部の学びは生かされますか。

A5. たくさんの会社がスタートアップすることは、新しいイノベーションをもたらすなど、経済に活力を与えることです。近年、吉祥寺の街にもたくさんの起業家が生まれています。一言で「起業」といってもIT企業から会計事務所、コンサルティング企業、飲食店、ソーシャルビジネスまで多種多様ですが、業を起こし維持するためにはその時々の経済を読む力は必要不可欠ですし、どう行動すべきかの手掛かりも経済学的思考で得られることが多いと思います。そして、起業家コミュニティのなかで人と関わっていく力を持つこともとても大切なことです。これまでも本学の経済学部の卒業生が立ち上げた会社は少なくありません。そうした先輩方とも是非、関わって欲しいと思います。