理工学部の学び

少人数教育の研究室からロボティクス研究室

システムデザイン学科 4年(2019年度取材時) 多田 麟太郎 さん 福岡県立朝倉高等学校 出身

興味を持ったきっかけ:
戦隊ものの大型ロボットやラジコンなど、幼少期から「ロボット」に憧れていた。
研究室の魅力:
自分の思いを具現化する技術を身につけることができる。
将来のビジョン:
研究を通じて身についた計画性、自ら考え結果を残す力を仕事に生かしたい。

電動股義足というロボット技術で
希望の灯をともしたい

私は研究をするなら「人間に関わる」ことをしたいと思っていました。私の研究内容は下股義足という腰から片脚全体の義足を電動化することです。股義足はほかの義足に比べ、開発に多額の費用がかかり、高度な技術が必要であるためあまり研究が進んでいません。さらに、股義足で歩行する訓練をしても使いこなせず、諦めて車いす生活をしている人も少なくありません。研究では、センサーを使い3Dモデルに人の動きを模倣させる、モーションキャプチャという装置を使って実験を繰り返しています。この研究が成功し、電動化が実現すれば自力で歩ける人が増える、そんな希望を持って取り組んでいます。ロボットの研究は簡単ではありませんが、時間をかけることで少しずつ前に進む充実感があります。今後この研究を後輩がさらに発展させてくれると嬉しいです。

理工学部 柴田 昌明 教授 研究分野:ロボット工学・制御工学

慶應義塾大学大学院博士後期課程修了。株式会社明電舎製品開発研究所を経て現職。二足歩行ロボット、視覚を備えたロボットなどを製作。搭乗型の大型ロボットも近々完成予定。

ロボットはたくさんの
人の力を合わせて完成する

ロボットの開発は、機械加工、回路製作、プログラミング、実験と測定などさまざまな作業を手分けして行うことで、各人が得意な作業で能力を発揮できる機会があると思います。企業でのさまざまな新製品の開発に携わるのに、ロボット研究の知識はとても役立ちます。