理工学へ、ススメ。

理工学部
知的インタフェース研究室

堀川 竜成さん

私立大宮開成高等学校出身
情報科学科 4年(2016年1月取材時)

情報技術で子どもの遊び場を創りたい

私は情報の技術を使って砂場で作った図形を認識し画像をプロジェクションマッピングのように投影させる研究を行っています。研究室の先輩が行っていた砂場に描いた地図上の郵便マークにポストの画像を投影するという研究を見て、そこから発展させ立体的な形に画像を投影させようと考えました。砂場に作った山や川の上に画像を投影するシステムを大手ゲーム会社が開発しましたが、そのもっと精密なものが作れないかと試行錯誤を繰り返しながら研究しています。

立体的な形の認識は、紙などに比べ格段に難しく、砂は端から崩れてしまう可能性もあります。そこで砂場の下から赤外光線を発生させ、赤外光線しか通さないカメラで撮影しています。こうすると凹部だけ赤外光線が通りやすくなるため、認識しやすくなるのです。砂でなければもっと簡単かもしれません。しかし、砂遊び体験は子どもの協調性を育む上で役立ちますし、病児保育の一環として考えられたところもあり、子どもの教育に役立てたい思いからこの砂を使う研究にこだわって取り組んでいます。将来的に雨天時などでも、屋内で砂遊びをより楽しめるようなものが作れたらと考えています。

知的インタフェース分野の将来性は高く、人の言葉を理解するPepperのようなロボットはもちろん、各メーカーは視覚だけでなく聴覚や触覚などに与えられる情報などを使った拡張技術を使い、研究開発を行っています。何よりこの分野の魅力は手探りで始めたものが形になっていくことが楽しく、喜びがあることです。

知的インタフェース研究室

人と接するようにコンピュータとコミュニケーションができれば、直感的なコンピュータの操作が可能になります。本研究室では、音声言語とジェスチャーや表情など非言語情報を使って人とコミュニケーションできるアニメエージェントなどの研究に取り組んでいます。

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