学部・大学院

副専攻制度

副専攻制度は、所属学科の専門教育に加え、学生の多様な関心や目的に応じて、一定の系統的なまとまりをもって様々な知識を学修できるようにするプログラムです。ワンキャンパスに全ての学科が集 まる本学の利点を活かし、様々な専門的な知識を体系的に学修することができます。 副専攻としての事前の登録手続きは不要で、自分の学修デザインに基づいて履修が可能です。本プログラムの修了証はデジタル証明書の一つである「オープンバッジ」にて発行します。

歴史文化学副専攻

歴史学は、人類社会の歩みを過去から現在までの時間軸に沿って跡づけ、考察する学問です。高校までの日本史や世界史の授業のように、膨大な事項を暗記していくものではありません。適切な史料に基づいて、発見と解釈を繰り返しいくのが歴史学です。歴史学副専攻では日本史、外国史などを通じて、なるべく多くの史料を紐解く体験を交えて、各時代を読み解く力を身につけていきます。

哲学思想副専攻

ヨーロッパやアメリカの大学では思想や哲学の古典が教養教育の基礎におかれています。思想や哲学が、人文・社会科学のみならず自然科学を含むさまざまな学問分野の基礎にあるからです。また、歴史の変遷を乗り越えて生き延びてきた古典のテキストの中には、豊かな知恵や教訓が蓄積されているからです。そうした知の蓄積を体系的に学び、知の蓄積から新たな知見を引き出す能力を身につけることを目的とするのが思想哲学副専攻です。思想や哲学が何かに直接的に直ちに役に立つことは少ないかもしれません。しかし、人類の知の営みを知ること自体がエキサイティングです。そして、それらはさまざまな場面で長い人生を支える知と学びの基礎となるでしょう。

地理環境学副専攻

地理学は地球上の大地と人類社会との関わり合いに関する文理融合的な学問分野です。人類社会は地球上のさまざまな環境条件に制約されながら、一方で環境資源を活用しながら発展し、その過程でさまざまな地域性と地域問題とを表出させてきました。地理環境学副専攻では、地理学の視点から環境について理解し、現代の地球的課題や地域経済や地域社会の課題について考えていきます。

社会福祉副専攻

近代社会における「自助」の限界を補うものとして社会福祉は発達してきました。しかし、今も、児童虐待、子どもの貧困、孤独死など、多くの問題が存在し、そのすべてに社会福祉制度は対応しきれていません。しかも、財政上の困難から福祉国家は多元主義化を迫られています。誰もが安心に、安全に暮らすにはどのような社会の仕組みが必要でしょうか?福祉はみなさんの人生にどう関わってくるでしょうか? 福祉の現場で働くにはどのようなことが必要でしょうか? そうしたことをこの専攻では学びます。

公共政策副専攻
 

公共政策副専攻は、学際的な特徴をもつ副専攻で、主に公務員志望の学生のために開かれています。行政と法律、経済と財政、地域経済社会、実践という4つの科目群に沿って学ぶことによって、地域の経済的な活力や財政力を維持しながら暮らしやすい地域経済社会を築くにはどのような公共政策が効果的なのかを考え、都道府県や市町村、その他公共性の高い機関の職員として活躍するために必要な問題意識や素養を深めていきます。

言語文化副専攻
(ドイツ語、フランス語、スペイン語、
中国語、韓国語)

言語文化副専攻では、さまざまな言語およびその背景にある文化などを学ぶことを通じて、広い視野と深い教養を培うことを目的としています。特に言語は、人間の認識を伝達する手段になると同時に、人間の思考を規定する機能を有しますが、多極化が進むグローバル社会に適切に対応するには、こうした言語の機能を正しく理解することが前提となります。実践的スキルや知識を積み上げながら、グローバル社会へのアプローチを試みます。

グローバル・コミュニケーション副専攻

上級者用(目安として、TOEICスコア550点以上の学生を対象)の英語科目を集中的に履修することで、reading、writing、speaking、listeningの4技能をバランス良くかつ高度に鍛えることを目指します。この英語力を基礎にして、成蹊大学のグローバル教育プログラム(EAGLE)のために設置されたGlobal Studiesを受講することができます。この副専攻では英語での学修を基本とし、[1]世界市民(Global Citizen)としての教養、[2]世界を舞台にしたビジネスの基礎知識、[3]英語を通じて日本文化を世界に発信するための能力の獲得を目標とします。

国際関係副専攻

現代世界は大きな変化の中にあります。とりわけ国際関係は大規模かつ急速に変化しています。そうした時代の変化を読み解きつつ、国際関係のダイナミズムを理解するためには、単に沢山の情報を取り入れているだけでは不十分です。歴史、思想、政治、経済、文化、地理、宗教に関する知識を総合的に身につけた上で、取り入れた情報を体系的な思考として組み立てていく力が必要です。国際関係副専攻には、そうした総合的思考力を身につけられるようさまざまな学部の科目が配置されています。

経済学副専攻

経済学とは、微視的には企業や消費者の経済的行動を司る原理を、巨視的には諸経済の仕組みと制度を解き明かして、現代の経済社会の自己認識に資する学問体系です。豊かさを手に入れるための合理性のみならず、その豊かさを公平に分かち合っていくためにはどうしたら良いのかというところに経済学の問題意識があります。市民として生きていくために最低限必要な経済学的知を習得できるように経済学副専攻のプログラムが組まれています。

経営学副専攻

経営学は、ますます複雑化する企業の活動や運営管理にかかわる学問として急速に発展している学問です。この経営学副専攻では、戦略・マーケティング(競合相手に対抗し、顧客のニーズにいかに答えるか)、組織・人間(企業で働く人をいかに管理するか)、ファイナンス・会計(企業のカネの側面をいかに管理するか)の3つの側面から経営学の専門領域を幅広く学ぶことができます。卒業後に一般企業への就職を目指す学生にとっては、主専攻を問わず、経営学の基本的な知識を理解していることは間違いなく強みになるはずです。

法律学副専攻

法律学副専攻では、法を通じて、世の中の多様な事象を考察する機会を提供します。
法律の知識を持っていると...... [1]安心です!→悪徳商法や様々な事件から、自分や大切 な人を守るのに役立ちます。 [2]資格が取得できます!→行政書士や宅建など大学生に 人気の資格を取るためには、法律科目が重要です。公務 員になりたい人にもおすすめです。 [3]将来の役に立ちます!→生活するとき、働くとき、実はいろいろな法律が関係してきます。 法律の知識は卒業後の長い人生で必ず役に立ちます。

政治学副専攻

われわれの周囲には様々な問題があふれています。経済成長の裏にある経済格差、移民や外国人労働者、環境破壊、国際的緊張。これらはほんの一例です。政治学副専攻では多様な側面をもつ政治学の基礎を修得することで、[1]上記のような問題の状況、[2]問題解決のための仕組み、[3]そうした問題や仕組みの根本で問われる原理の三点にわたる幅広い視野を身につけます。

文学副専攻

文学は、加速度的に変化する現代社会を生き抜く上で有効な知恵を与えてくれます。文学作品は、人の感情、思考、ときには無意識までもきめ細かく描くことができ、また、社会に潜む問題群をより深く、より鋭く描き出したり、新しい思想や発想を、より大胆に提言することも出来るからです。文学の素養は、世界を舞台に活躍する上でも必要不可欠な教養となることでしょう。

心理学副専攻

心理学の様々な知見の学修を通じて、自他の心の動きについての理解を深めます。具体的には、心の動きについての一般的な傾向性を知るとともに、それを踏まえた形で一人ひとりの心の在り方や動き方(個性や資質)をいかに理解するのか、また、それらを尊重しつついかにかかわっていけるのかについての視座を得ることになります。記憶や感情の基本性質などを学ぶ基礎科目、ストレス対処やコミュニケーションスキルの向上などを目指す応用科目、教育場面、組織管理場面など各領域における専門的な知見を学ぶ発展科目、で構成されています。

科学と社会副専攻

科学・技術の成果の上に成立している現代社会。環境問題等を考える際にも不可欠となる科学と社会をの関わりについて深く掘り下げます。

総合IT副専攻

社会のグローバル化とともに、経営戦略、プロジェクト管理、技術開発などさまざまな分野でIT技術の活用が求められています。この副専攻では、ITパスポート試験(情報処理推進機構)を意識して、ITスキル、マネージメントの基礎も含め総合的なIT活用の基礎知識を身につけるための科目を配置し、文系・理系を問わず、すべての学生に必要な情報技術の基礎を学ぶことを目的とします。いくつかの科目では、いつでも何処でも授業が受けられるオンライン受講システムを導入しているのも大きな特徴です。

データサイエンス副専攻

現代のような高度情報化社会には、多種多様なデータがあふれており、ビッグデータ、AI などは社会を読み解くキーワードにもなっています。膨大なデータを収集、分析し、有益な情報を引き出すことにより、社会やビジネスの課題を解決することが様々な分野で求められています。この副専攻では、統計学、プログラミング、データサイエンスについての基礎的な教養をベースとして、データに基づく問題解決の手法を学ぶことを目的とします。

SDGs副専攻

SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴールとそれをさらに具体化した169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓い、2030年までに達成することを目指しています。SDGsは全ての学部の教育・研究において密接に関わっている幅広い枠組みであり、これらを所属学部の学修とセットで包括的に学ぶことは非常に大きな意義があると言えます。SDGsにおける「環境・地域」、「国際理解」、「人権・共生」の3つの側面に関する科目やそれらの「実践」に関する科目をバランスよく学ぶことにより、持続可能な社会の実現に貢献するための素養を身に付けることを目指します。

科目紹介