学科・大学院
奥野 貴之
数学と計算機で世の中の「困り事」を最適化
清見 礼
アルゴリズムの力で不可能を可能に
スーパーコンピュータを使わなくては現実的な時間で計算できなかったことが普通のPCで計算できるようになったり、大量のメモリが必要で計算することを諦めていたものを求めるといったことができるようになったら素晴らしいと思いませんか?何かをコンピュータで計算しようと思っても、計算の仕方は1通りではありません。実は計算の仕方をほんの少し工夫すると、計算速度が何百倍も速くなったり、使うメモリの量が大幅に減らせるということがよくあります。当研究室ではアルゴリズム(計算の仕方)を工夫することで、今まで実現することが不可能と思われていたことを可能にすることに挑戦します。人とは違う問題の解き方を考えてみたいという学生さんを歓迎いたします。
小森 理
データと対話し、データに語らせる
データには必ず不確実性が伴います。その不確実性を確率論の枠組みで定式化し、データの背後にある本質を捉えることを目指しています。そのために統計科学、機械学習、情報理論、情報幾何学の考え方や手法を駆使します。またデータの本質を捉えるためにはデータを効率的に扱う能力も必須です。本研究室ではそのために主に統計解析ソフトRを用います。Rを通してデータの概要を正しくかつ客観的に把握することがデータ解析の第一歩となります。自分のアイディアを数式で論理的に展開し、それをプログラムを用いて実装し、実際に社会に役に立つ形にまで持っていくことを目指します。プログラミングが好きな学生、論理的思考が得意な学生、データ解析に興味がある学生を歓迎致します。
関谷 和之
少子高齢化社会の暮らしを最適化技術で快適に
少子高齢化社会を迎えた日本では、資源の有効活用と生産活動の効率化は喫緊の課題です。最適化技術の研究・開発を通して課題解決し、持続可能な社会を実現し、生活の質の向上を目指します。
松田 源立
データから自律的に学習する人工知能システムの構築を目指して
人間の指示に従って行動するだけではなく、データから自律的に知識を獲得し、より高度な知的処理を行う人工知能の研究を行っています。本研究室では、統計科学や数理情報学に基づいてデータの中にひそむ知識の本質を探る数理的な側面と、機械学習技術を用いて信号処理や自然言語処理における具体的な問題の解決を行う応用的な側面の両面から研究をしています。数理的な側面からは、特に、データの確率分布の非ガウス性(正規分布との違い)に着目して研究を進めています。応用的な側面からは、解決したい問題に応じて柔軟に様々な機械学習技術を組み合わせていくことで、人工知能の性能を向上させることを目指しています。
村松 大吾
人間の知恵とデータを駆使した人物理解技術の実現
カメラを含む様々なセンサから多くのデータが取得可能です。身近な例ですと、スマートフォンなどで撮影される映像がそのデータにあたります。本研究室では、映像のようなセンシングされたデータから、人物の認証・行動理解・状態推定、といった人物を理解する人工知能技術の実現を目指しています。例えば、歩いている映像からその人物が誰なのか、を特定したり、走っている映像から、その走りの良さを評価したりする技術です。良質かつ大量のデータを準備することができれば、機械学習アルゴリズムを適用して学習することで、このような技術は構築できそうに思えますが、現実的な問題として、良質かつ大量のデータを集めることは非常に困難なため、限られたデータにより学習することが求められます。そこで本研究室では、人間の知識や知恵を活用することを考え、人間の知恵とデータを融合させることで、限られたデータから巧妙に学習できる方法を検討し、人物理解技術の実現を目指します。
山本 真基
アルゴリズムの設計と解析
アルゴリズムの設計と解析を行っています。アルゴリズムとは、問題を解くための機械的手順のことです。問題とは、例えば、足し算や掛け算といった四則演算をはじめ、素数判定問題、整列問題、最短経路問題、巡回セールスマン問題といったように、コンピュータで解くことのできる問題のことです。アルゴリズムの良し悪しで、問題を解く「効率」に大きな差が生じてきます。どのようにアルゴリズムを設計したら効率がよくなるか、アルゴリズムの設計及び解析を行っています。また、素数判定問題や整列問題を解くアルゴリズムに代表されるよう、アルゴリズムの振る舞いが確率的である「乱択アルゴリズム」にも興味を持って研究しています。理論的な研究が中心ですが、学生が行う研究には、既存アルゴリズムの(理論的解析が難しい)平均時計算量を計算機実験により評価することもあります。