理工学へ、ススメ。

理工学部
音声情報研究室

加藤 美咲さん

私立淑徳与野高等学校出身
情報科学科4年(2017年1月取材時)

情報技術を活用し、楽曲検索システムを構築

パソコンが好きだったため、大学では情報系の学部で学ぼうと早い段階から考えていました。成蹊大学を選んだのは、高校の先生に勧められたのと、キャンパスの歴史的な雰囲気が気に入ったからです。情報図書館のほか、パソコン専用教室が複数あることなど情報教育施設が充実しており、成蹊大学は情報系を学ぶにも良い環境です。パソコンだけでなく音楽を聞くことも好きだったため、音声情報研究室に所属することにしました。

研究テーマの楽曲検索は、ワード検索や画像検索のように、類似した雰囲気を持つ曲を探し出すシステムです。具体的な仕組みとしては、まず楽曲情報をテキストファイルに変換し、そのテキストファイルの中に羅列された何百万もの数字を数学的に計算することで似た曲を探します。楽曲をテキストファイルに変換する方法には何種類かあるのですが、この研究では世の中でもよく使われている4種類のテキストに変換し、精度の違いも確認しました。学んできたプログラミングのスキルを発揮できましたし、評価実験の結果も悪くなかったことから、一定の成果が出せたと感じています。

音声情報はスマートフォンで使われている音声認識サービスのように、私たちの生活に深く関わるようになってきています。そういう意味では研究のやりがいがある分野だと思いますし、1人の消費者としても家庭内の電気製品がすべて音声で操作できる時代も来るのではないかと期待しています。

音声情報研究室

音声は、感情などの非言語情報を包含していたり、短時間で多くの情報を伝えられたりといった大きな利点があります。本研究室では、音声のこのような性質を利用し分かりやすい情報提示を実現することを目的として、音声合成や音声認識などの音声処理技術の研究に取り組んでいます。

この研究室の教員の講義はこちら