理工学へ、ススメ。

理工学部
材料力学研究室

高野 葵さん

私立品川女子学院高等部出身
システムデザイン学科4年
(2017年1月取材時)

研究をとおして企業から求められる技術を身につける

以前からロボットの研究に興味があり理系の大学を探していたところ、キャンパスのある吉祥寺の街に惹かれ入学を決意しました。研究の幅が広い点や、整理整頓された研究室や女性が多いことも水が合いました。入学後、理工学部のさまざまな分野の授業を受ける中で、面白そうだと感じた材料分野を選択しました。その中でも実験したり分析したりする作業が自分にあっていると感じ、現在の研究をはじめました。

研究では、総合塑性加工シミュレーションソフト「DEFORM-3D」を使い、パスタを押し出す金型の定量評価を行っています。例えば、パスタが押し出される速度や金型の応力分布、コンテナ内におけるパスタ素材の流れなどの評価です。DEFORM-3Dは非常に扱いが難しいソフトで計算時間もかかるのですが、結果が出たときは達成感があり、何より共同研究先の企業の方が喜んでくださるのでやりがいを感じます。DEFORM-3Dは自動車業界などでも使われている社会的ニーズの高いソフトですし、研究を通してこうした技術を身につけられたことは有意義でした。

今後、大学院でさらなる研究を続け、国内外での学会発表にチャレンジしたいと考えています。これまで学んだ材料解析を応用して、これから先、別の形で様々な産業にも関われるかもしれないと考えると、今後が楽しみです。

材料力学研究室

材料の変形メカニズムを結晶サイズで制御し、高機能な付加価値を持つ金属を創製します。また、金属で得た技術をパスタや押出し用金型の設計にも応用しています。

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