経済学部のリアル
授業紹介

実践ゼミナールA


実地での学び

フィールドワーク/プロジェクト

FIELD

生活に必要な最低生活費を調査する

「実践ゼミナールA」のこのクラスでは、MIS法という手法を用いた「最低生活費調査」を行います。これは、厚生労働省などが制度設計の元データ取得の為、実際行っている調査です。MIS法とは、誰ひとりそれを下回ってはならないという生活の中身をリストアップして、最低生活に必要な金額を計算するというものです。実践ゼミナールでは、首都圏在住の20代前半の男女、つまりみなさんを調査対象とし、普段生活するにあたり平均的に必要な品目を洗い出し、次に実際に価格調査に行き、生活費を算出していきます。調査にあたっては、まずは住む場所を実際の不動産会社のサイト等から決め、次に食生活・生活に必要な品目と調べていきます。

学生が取り組むゆえの意義

社会保障制度において重要な生活保護や年金制度については、給付金額の妥当性などしばしば議論が起こります。ですが、これらの議論を行うには、実際の生活費がいくらかかるのかを知る必要があります。一方単身の若者は調査対象から外れることも多いため、「実践ゼミナールA」で行われるこの調査は社会においても重要です。さらに、この手法はイギリス発祥で、他国でも同様の手法で調査されていることから、国際比較も可能で、学術的意義も高い調査研究といえます。

健康で文化的な最低限度の生活とは?

「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と憲法で決められています。みなさんにとっての最低限度の生活はどのようなものなのか、みなさん自身で考えてみませんか。