子どもの頃から中東地域の歴史や建造物、特に古代エジプトへの興味がありました。大学入学後、イスラーム過激派テロなど、国際問題について学び、さらにイスラームの文化・歴史について深く勉強したいと思い、このゼミに所属しました。ゼミでは中東地域の古代史、古代オリエント史や古代エジプト史などの論文を調べて発表しています。ゼミ生はそれぞれ多種多様なテーマの論文を取り上げて発表するので、毎回新たな視点から物事を見ることができ、さらに発表に必要な資料や論文の精査を行うため、論文を読む力が身についていると感じています。イスラームに関することを幅広く研究することができるゼミなので、歴史・文化から現在の国際情勢まで、自分の興味・関心を追究できます。卒業論文もさまざまなテーマを扱うことができるので、どのようなテーマを設定するか迷っています。歴史関係で進めていくつもりでしたが、最近はモスクなどの建築物にも惹かれていて、探究心が尽きません。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専門は中東地域史、トルコ近現代史、オスマン帝国史。近年はトルコ民族(テュルク)の視点から見た新しいユーラシア世界史の研究にも取り組んでいる。
このゼミでは、アジア・アフリカ、特にイスラーム地域の歴史と文化を広く世界史の中に位置付けて考える視点を養います。多様な人々が共に暮らす、これらの地域の歴史と文化を学ぶことを通して、現状を冷静かつ公正に捉える力を身につけてください。