100周年コンテンツ

小学校校長 ご挨拶

100周年を小学校のさらなる飛躍の機会にすべく、教職員が一丸となって培ってきた伝統の理解を深めるとともに、より良い発展につながる新たな教育の創造をめざしているところです。テーマは「温故知新」です。100周年記念誌の完成も間近です。また、その他の100周年記念行事等の準備も着々と進んでいます。児童とともに教職員も「自立・連帯・創造」の個性的な姿の表出をめざしています。 大場 繁(2018年3月退任)

創立100周年記念式典・祝賀会創立100周年記念式典

2015年11月28日 武蔵野市民文化会館

<式次第>

開幕太鼓「成蹊太鼓」(太鼓部)

  • 1.開会
  • ―凝念―
  • 2.理事長挨拶
  • 3.学校長挨拶
  • 4.来賓紹介
  • 5.成蹊コーラスによる歌の披露「宝物」
  • 6.小学校の行事を振り返る―日記、短歌、映像、歌―
  • 7.校歌斉唱
  • 8.閉会

開幕太鼓「成蹊太鼓」(太鼓部)

会場中に和太鼓の音が力強く響きわたり、静かに緞帳が上がると、太鼓部による「成蹊太鼓」の演奏が披露されました。

理事長挨拶・学校長挨拶

佃 和夫理事長、大場 繁校長よりご挨拶申し上げました。

成蹊コーラスによる歌の披露

成蹊コーラスの皆さんにより、創立100周年を記念してつくられた作品「宝物」のほか、「めだかの学校」「春のうた」の3曲が披露されました。

ここで、進行役の司会者が教員から
代表児童に交代となりました。

小学校の行事を振り返る -日記、短歌、映像、歌-

舞台の大型スクリーンに今昔の写真を投影しつつ、1年間の学校行事や学校生活の様子を、卒業生や在校生の日記や短歌で紹介しながら振り返りました。また、それぞれの行事で歌い継がれてきた成蹊小学校オリジナルの歌を、合唱隊と一緒に学年ごとに発表しました。その他、ブラスバンド部や創作部が演奏やダンスを披露しました。

♪成蹊小学校オリジナルの歌♪

『希望のこみち』『応援のうた』『空を見上げて』
『波左間のうた』『箱根寮のうた』『志賀高原の歌』
(小学校創立80周年記念委嘱作品)

校歌斉唱

最後に会場にいる全員で校歌を斉唱し、100周年記念最大のイベントは幕を閉じました。

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創立100周年記念式典・祝賀会創立100周年記念祝賀会

吉祥寺第一ホテル8階「天平全の間」

司会:卒業生 高島 彩 氏
午後、会場を吉祥寺第一ホテルに移し、創立100周年記念祝賀会を 行いました。本校の卒業生でもある高島彩氏に司会を務めていた だき、ご来賓、卒業生も含めて約260名の方にご列席いただきました。

<式次第>

  • 1.開会
  • 2.学園長挨拶
  • 3.来賓紹介
  • 4.祝辞
  • 5.乾杯
  • 6.歓談
  • 7.DVD上映
  • 8.祝電披露
  • 9.学校長謝辞
  • 10.閉会

学園長挨拶

橋本 竹夫学園長よりご挨拶申し上げました。

祝辞

甲南小学校校長の大谷彰良先生と成蹊小学校同窓会会長の永井素夫氏より、心温まるご祝辞をいただきました。

乾杯

創立者 中村春二先生のお孫様であられる中村温氏による乾杯の音頭で祝宴がスタートしました。

歓談、DVD上映

恩師や級友との再会など、思い出話は尽きることがありませんでした。また、学級ごとに趣向を凝らして考えた「お祝いメッセージ」の映像が流れると、児童のほほえましい姿に会場中が拍手と笑い声に包まれ、大いに盛り上がりました。

学校長謝辞

創立者 中村春二先生のお孫様であられる中村温氏による乾杯の音頭で祝宴がスタートしました。

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創立100周年記念式典・祝賀会記念品

記念品一覧

  • ・成蹊小学校創立100 周年記念誌「たしかなあしぶみ」
  • ・創立100 周年記念 下敷き
  • ・成蹊かるた
  • ・お菓子「ピーチクッキー」

お菓子「ピーチクッキー」

中身は成蹊のシンボルである桃のフレーバーのオリジナルクッキー。吉祥寺を代表するケーキハウス「レモンドロップ」様のご協力のもと、製作しました。缶のラベルは、6年生の児童によるオリジナルデザイン。多数の応募作品の中から選ばれました。

<ラベルのコンセプト>
(上述の児童考案)

「1」は、創立者の中村春二先生が詠んだ和歌「道のべの 椎の一本(ひともと) 葉かげなほ まばらなれども椎の一本」 に出てくる椎をイメージ。「0」は、成蹊のシンボルである桃同士が、仲良く頬を合わせている様子。「う」から横に伸びている茶色い部分は、蹊(こみち)を表し、次の100年へ新しい葉を出すことをイメージ。

※「道のべの 椎の一本 葉かげなほ まばらなれども 椎の一本」 詳しくは、成蹊学園広報Vol.91 -100年前からのメッセージ-に掲載。 学園広報誌はこちらからご覧いただけます。

成蹊かるた

<読み札>

2014年度に全校児童から募集し、教職員の選考を経て決定しました。

<絵札>

読み札の決定を受けて、2015年度に全校児童で制作。美術の時間に1人1作品を制作しました。

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創立100周年記念公開研究会

「たくましい実践力」をはぐくむ
~成蹊教育の敬称と発展を目指して~

2015年6月20日、小学校創立100周年を記念して、公開研究会「『たくましい実践力』をはぐくむ~成蹊教育の継承と発展を目指して~」を開催いたしました。研究会は3ヵ年の研究成果を発表するかたちで行われ、全国から多数の教育関係者の方々にご参加いただきました。創立100周年を迎えた成蹊小学校にとって、新たな100年の歩みを進めるための大きな指針をいただいた日となりました。

公開授業

小学校の教室・施設で、授業の様子を公開しました。授業の内容はこちら

分科会

講師の先生をお招きし、教科ごとに分かれた分科会を行いました。授業を振り返り、日頃の各教科の取り組みやテーマとの関連について、白熱した議論が展開されました。分科会の内容はこちら

全体会研究発表

学園大講堂で「たくましい実践力」をはぐくむ教育、また、行事や生活に係わる教育活動の取り組みについて、本校の伝統的な教育内容や日々の実践の内容も含めた発表を行いました。ご参加いただいた方々から高い評価をいただくと同時に、たくさんの貴重なご意見をいただきました。全体会研究発表の内容はこちら

基調講演

本校ご卒業生の渡辺和子氏(ノートルダム清心学園理事長)を講師にお招きし、「現代のわすれもの」と題したテーマでご講演いただきました。優しく慈愛に満ちた言葉のひとつひとつが、心の奥底に残りました。

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創立100周年記念ミュージカル

今年の文化祭では創立100周年を記念し、2年生・4年生・6年生が合同で記念ミュージカルを上演しました。各学年がけやきチームとこみちチームに分かれ、2公演を実施。第3幕の脚本は6年生によるオリジナルで、各公演でストーリーや結末が異なる舞台となりました。

ストーリー

成蹊小学校で、長年子どもたちを見守り続けた桜並木の「ソメイヨシノ」。この桜の木には、桜の精が宿っていて、いつも子どもたちの成長を温かく見守り続けていました。ところが、すっかり年をとって老木になってしまい、ついに、最後の一本が切り倒されてしまうことになりました。子どもたちと桜の木との出会い、そして、別れ・・・。入学して卒業するまでの6年間、春夏秋冬の四季を追いながら、子どもたちと桜の精が織り成す出会いと別れの物語です。

出演

けやきチーム公演2年生・4年生・6年生 東・西組児童
こみちチーム公演2年生・4年生・6年生 南・北組児童

『いつも ここで』ができるまで

2015年2月~

脚本づくりがスタート

2015年3月

当時の5年生(現6年生)が、自分たち6年生が演じる部分の脚本を創作

2015年4月

オープニングテーマの歌詞(案)ができる

2015年5月

劇中歌の歌詞を6年生より募集
劇中歌(案)ができる

2015年6月

何度も修正を重ね、脚本が完成!
テーマ曲3曲も完成(オ-プニング、エンディング、劇中歌)

2015年7月

振付練習がスタート
2・4年生の配役が決定

2015年8月

ミュージカル使用曲の編曲が行われる

2015年9月

6年生の配役が決定
「劇団風の子」にご協力いただき、小学校体育館に仮舞台が設置される
3学年合同でオープニング・エンディング練習を開始
会場となる武蔵野市民文化会館での練習を行う
本格的な練習がスタート!

練習風景

9月25日(金)

会場となる武蔵野市民文化会館において、オープニングとエンディング、立ち位置の確認等を中心に練習を行いました。本番と同じ環境で練習する機会は少ないので、振り付け、演技指導の監督のもと、みんな真剣そのものでした。

10月3日(土)

小学校体育館アリーナにおいて、特別練習を行いました。アリーナ内に本番を想定したセットを組み、衣装をつけ、音響も入れての通し稽古は、まさに、本番さながらの空気が漂っていました。それでも、みんな元気にのびのびと、練習を楽しんでいる様子でした。

10月10日(土)・11日(日)

いよいよ本番!けやきチームとこみちチームに分かれて創り上げた舞台は、子どもたちのアイデアにより、第3幕のストーリーや結末がチームで異なるバージョンで上演されました。成蹊小学校での6年間、変わりゆく季節のなか、桜の精たちとの出会いと別れを通して、子どもたちがたくましく成長していく姿に、会場は感動の渦に包まれました。

けやきチーム公演2年生・4年生・6年生

東・西組児童

けやきチーム公演2年生・4年生・6年生

東・西組児童
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創立100周年記念合同展示作品
『せいけいねぶた』

今年の文化祭では創立100周年を記念し、1年生・3年生・5年生が合同で大きな桃の形をした「せいけいねぶた」を制作しました。

『せいけいねぶた』が出来るまで

STEP1:桃の大きさを決定

会場となるけやきホールで、桃の周りに人が集まり、道が出来る様子を表現するのに最適な大きさとなるよう、サイズの決定には時間をかけました。任意の長さに調整したコンベックス(工作用の巻尺)をけやきホールに設置し、様々な方向から撮影して、写真を基にアイデアをスケッチ。そして、縦横高さ3メートルのサイズに決まりました!

STEP2:素材を決定

縦横高さ3メートルの桃を支えるフレームの素材を考えました。竹を編んで作る、ワイヤーネットを使う・・・様々なプランの中から、制作期間や加工のし易さ、接着のし易さなどから素材はダンボールに決定!また更に強度を出すため、柱にボイド管を使用することにしました。

STEP3:枠組みの組み立て

ボイド管の柱に桃の形に切り抜いたダンボールのプレートを取り付けていき、プレートとプレートの間は、たこ用の長さ2メートル以上の竹ひごでつなぎます。竹ひごをダンボールに着けるフレーム制作は、5年生が担当。タコ糸やグルーガンも使用し、表面に貼る和紙の大きさも考えながら作りました。

STEP4:照明について

照明は白熱灯に近い色のLED蛍光灯を使用することになりました。白熱灯では内部に熱がこもり、出火の恐れがあったからです。

STEP5:表面の制作

表面に貼る和紙は、1年生が染料を霧吹きで吹き付けて着色。それを3年生が貼っていきました。ねぶたは上下に分けて制作し、下地ができた段階で上下を繋げて、桃の形ができあがりました。そこに子供たちが描いた自画像を貼り付けていきます。1年生はクレヨン、3年生は切り絵、5年生は筆ペンで描きました。

STEP6:完成

そしていよいよ完成です。会場となるけやきホールの床には桃の周りに人が集まり、そこに蹊こみち をイメージできるように、カラーマスキングテープで蹊をつくりました。

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創立100周年記念モニュメント
『大地』

小学校創立100周年を記念して、モニュメント『大地』が制作されました。制作者は小学校で美術を教える新美正樹先生です。作品に込められた想いや、モニュメント完成までの過程をご紹介します。

新美正樹先生 プロフィール

  • 1968年生まれ
  • 2007年 第3回現代彫刻美術館野外彫刻選抜6人展
  • 2008年 成蹊小学校の美術専科担任に就任
  • 2010年 新制作展新作家賞受賞
  • 2011年 彫刻部受賞作品展 新制作展会員推挙
  • 作品
  • 「風のなか」…2010年新制作展で新作家賞を受賞
    成蹊学園箱根寮に設置
  • 「凝念」…2012年に学園創立100周年を記念して制作
    学園本館前広場に設置

この彫刻作品『大地』は2011年に制作をスタートし、完成まで約3年かかりました。 作品と台座、基礎部分も合わせると約7トンにもなる大きな作品です。この作品では、親子の姿を山の姿と重ねて表現しています。私は山を眺めることが好きです。山のシルエットには温かみのある親子の姿と、どこか同じようなものを感じます。私が大切に思っているのは、親子の姿も山の姿もどちらも変わらないものであり、変わって欲しくない、とても大きなものだということです。そこで、私は、この作品に『大地』という題名をつけました。私の作品づくりは、子どもたちと過ごす日々の時間が発想の源になっていたり、授業中に子どもたちに話していることと重なる部分が多くあったりします。この作品『大地』も子どもたちとの生活の中から生まれてきた作品ですから、長く愛される作品になって欲しいと願っています。

※以下の各項目をクリックすると詳細をご覧いただけます。

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創立100周年メモリアル

100年たっても
変わらない教育があります

凝念

開校当時から取り入れられている、中村春二が考案した精神集中法です。教育においては精神力の涵養が先ず必要であると考え、その手段として、「念を凝らす」、すなわち精神を集中することを指導しました。

園芸作業

開校当時は「園芸」という教科の中で、芋ほり遠足のような畑作業が中心に行われていました。その後、時代の変化とともに形を変え、現在は「こみち科」の中で「作物を栽培・収穫・調理し食べる」といった学習を行っています。

夏の学校

1915(大正4)年に第1回が行われ、1917(大正6)年からは、毎年、箱根・仙石原で4~6泊のテント生活を行いながら、子どもたちは大自然の中で心身を鍛えました。以来、連綿と伝わる“鍛錬”の精神のもと、子ども同士の連帯感や教師、OBとの人間的交流を深めることを目的とし、現在でも続いています。

箱根・仙石原での
テント生活

少人数教育

開校当時から、一学級30名以内の少人数制を採用し、何事にも自奮自励の精神をもって自主的に学ぶ習慣を確立させることが、成蹊小学校の特色でした。個性を尊重し、鍛錬を重視した教育は、子どもの自由を標榜する大正期の学校の中で、注目される存在となりました。

最初の入学生と教員
入学式
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創立100周年記念
その他取り組みのご紹介

創立100周年記念遊具
-クライミングウォール-

成蹊小学校父母と教師の会と成蹊学園の協力により、トンネル山グラウンドにクライミングウォールを新設しました。2015年9月4日、小学校全児童が集まるなか、お披露目式が行われました。

創立100周年記念 航空写真撮影

2015年9月4日、澄みわたる青空のもと、全校児童と教員でポプラグラウンドに「100」と「2015」、「成蹊の校章」を人文字でつくり、空からセスナ機による航空写真の撮影を行いました。また、トンネル山グラウンドにおいて、大学2号館の屋上から、全校集合写真の撮影も行いました。

劇団四季「ライオンキング」鑑賞

2015年9月10日、四季劇場「春」にて、劇団四季の「ライオンキング」を鑑賞しました。張りのある歌声、一糸乱れぬ激しい群舞、独特の台詞回しなど、プロの舞台の迫力に、児童たちは終始圧倒されていたようでした。

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