教育内容
教育内容
心の力を育てる
人に信頼される
「蹊を成す人」を目指して
成蹊小学校では、互いの個性を尊重し、さまざまな実体験から学び合うことで子どもたちの「心の力」を目覚めさせる教育に力を注いでいます。本校独自の教育活動や行事などを通じて、失敗しても修正しながら最後までやりとげるたくましい実践力を養い、人に信頼される「蹊(こみち)を成す人」を育成していきます。
心力歌(こゝろの力)
尊い心の存在を気づかせる歌
創立者の中村春二は、教育の基本的なあり方を「修養」(精神を練磨し、優れた人格を形成することにつとめる)としました。その一手段として1913(大正2)年、同志である小林一郎に依頼し、「心力歌」を制作。子どもたちは全8章の漢文調の文体から成る歌を毎日音読することで、卒業までにほぼすべてを唱えられるようになり、6年間を通して尊い心の存在に気づいていきます。
凝念
授業の前に集中力を高める伝統の精神集中法
「凝念」とは、中村春二が考案した精神集中法です。手を重ねて左右の親指を合わせ、桃の実の形を作り、黙想することで自分と向き合い、心の力を養います。人格教育の一環として創立当初から実施しており、現在でも朝の会、帰りの会、授業や給食の開始時、始業式や終業式などで実施。「凝念」を行うことで子どもたちは気持ちを切り替え、清々しい気持ちで物事に臨むことができます。
日記指導
自分を見つめて自分を磨く伝統の学び
創立当時から続く、本校伝統の指導方法です。子ども自身が毎日の生活の中で思ったこと、感じたこと、反省したことを文章にまとめることで、考える習慣を身につけていきます。日々自分の成長を振り返ることができるので、新たな目標に向かって歩む力も自然と養われます。コミュニケーション力の基礎である「伝える力」を身につけるだけでなく、教員の感想やアドバイスを通じて、師弟の絆もより深まっていくと考えています。
桃の会
自ら課題を発見し、解決する力を身につける
学ぶ環境の整備や多様な活動を通して、学校生活のために必要なことを学ぶ、子どもたちが主体の自治組織です。クラス内で活動を行う「学級桃の会」と、5・6年生が13の委員会に分かれて活動を行う「学校桃の会」があり、委員会は隔週で火曜日の放課後に活動しています。学校内で日々起こるさまざまな出来事に対し、子どもたちが自ら課題を発見し、解決していく力を養うことを目的としています。