Study Abroad留学

留学体験談

長期協定留学

エディンバラ大学
留学先|イギリス
期 間|1年間(3年次9月~翌年6月)

法学部 政治学科 4年

(2022年度取材時)

他国のことを知り、日本のことも正しく伝えるために学ぶ

イギリス北部の世界遺産の街、エディンバラで長期留学を経験。
英語の上手下手よりも、「自分の意見を言う」ことの大切さを実感するとともに、世界的な動きであるSDGsの取り組みの最前線も見聞きし、大きな刺激を受けました。

準備1・2年次

長期留学に向けてIELTS6.5を目標に英語の勉強に励む

家族と毎朝「ABCニュース」を観ていて、世界の政治情勢に興味が湧き、留学を意識しました。大学1年次にオーストラリアに短期語学留学。ディスカッションなど双方向の授業に刺激を受け、もっと外国で学んでみたくなりました。2年次前期に「比較政治論」でイギリスの福祉政治、医療保険制度について学んだことで、留学先としてイギリスを考えるようになり勉強を始めました。海外ドラマや映画を観て耳を鍛え、スピーキングはオンライン英会話を利用。大学の先生にライティングの添削もしていただき、3年次4月には目標としていたIELT6.5を取得できました。留学先の情報収集は国際教育センターを活用し、最終的に長期協定校であるエディンバラ大学に留学が決まりました。

留学3年次

成蹊大学で学んだイギリスの医療保険制度を実体験

寮は個室で快適。キッチンは共有。

エディンバラは街自体が世界遺産の都市。通学中にもお城や大聖堂など見どころがたくさんあり、自然も豊かです。エディンバラ大学の新入生の40%ほどが留学生で、アジア、南北アメリカ、ヨーロッパなど多くの国から学生が来ていて、新入生のためにたくさんの交流イベントも用意されていました。留学前から関心を持ち、研究対象の1つであったイギリスの医療保険制度についても発見がありました。例えば、一定額を払えば無料で診療を受けられる「パブリックサービスのNHS(National Health Service)」を理想的な仕組みだと捉えていましたが、予想以上に待たされるケースが多く、現地に行かないと見えてこない課題を知ることができました。

寮は個室で快適。キッチンは共有。

間違いを恐れずに、とにかく「話に入る」ことが大切

最初の1カ月くらいは、仲間の議論のペースについていけず、なかなか意見も言えず、疎外感を感じていました。しかし、授業で仲良くなったイタリア人は、分からない単語は堂々と質問するし、間違えても恥ずかしがらない様子でした。彼女を見て「間違えてもいいんだ、とにかく会話に入っていって何か言おう」という気持ちになりました。前向きに取り組んでみると、みんながうなずいてくれたり、「日本ではどうなの?」と質問してくれたり、反応してくれました。発音や文法を間違うことを恐れて自分の意見を言えない方が恥ずかしいと、実感しました。

環境への取り組み先進国で受けたさまざまな刺激

環境学やジェンダーの授業をとりました。環境学については、グラスゴーで開催されたCOP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)に行き、イギリスのスーパーの取り組みなどを見学し、とても内容の濃い学びができたと思います。コミュニケーションに自信がついた留学後半はフットワークも軽くなり、様々なボランティアにも参加しました。

針葉樹の下枝を切って新しい木が育ちやすいようにする環境保全のボランティアへ参加。地元の生き物のことなども知る機会に

日本のことをしっかり理解し、他国の人に話せるようになりたい

留学中、さまざまな国の学生と話しましたが、特に北欧の政治や教育環境の話は興味深かったです。税金は高いけど、教育は大学まで無償。フィンランド、スウェーデンの留学生が、そんな自国の話をする時にとても幸せそうなのが印象的で、率直にうらやましかったです。逆に日本はなぜそうなれないのかと思い、国民が豊かでいられる社会基盤についてもっと学んでみたくなりました。また、クラスに日本人は私しかいなかったので、日本のことをなるべくシェアしようと心がけました。世界情勢を知るのも大切ですが、自国のことも理解してアンテナを張っていなければ、他国の人へ伝えることはできません。そのような観点からも、留学中は学ぶべきことが多く、有意義な時間を過ごせたと感じています。

エディンバラのクリスマスマーケットにロンドンのエリザベス女王 在位70周年のプラチナジュビリー。
留学中にできる限りの体験をしようと、イギリス国内はもちろんスイスやイタリアも旅行をしました。

帰国4年次

環境問題対策に直面している業界への就職

帰国後、就職活動をして、鉄鋼メーカーに内定をいただきました。志望の動機は、海外の仕事に携わってみたいということが一つ。また、鉄をつくる高炉は二酸化炭素を出すことから電炉への転換を迫られるなど、大きな変革期を迎えている業界であることです。イギリスで環境について学んだことが未来につながれば嬉しいです。これからも、語学は引き続き勉強し、日本の持つ技術や文化を勉強して世界に発信していきたいと思っています。

寮費を含めて、月に15万円で生活をしました

※内容は取材当時のものです。

留学レポート

過去の派遣生のレポートには、留学先での授業、生活等のより詳しい情報が書かれています。留学を考えている、もしくは留学が決まっている成蹊大学の学生はぜひ読んでください。

※学内からのみアクセス可能です。