外国人留学生向け情報

Interview 私費外国人留学生
留学生インタビュー

文学部国際文化学科3年
(2024年度取材時)

出身:香港

留学について

日本へ留学すると決めたきっかけを教えてください。

幼いときから日本のアニメやアイドルなどが好きでした。母の勧めもあって14才くらいから日本語学校に通うようになりました。高校生の時、香港で行われた日本語のスピーチコンテストで優勝し、次のラウンドの決勝大会で愛媛県の松山に行ったのですが、滞在中に体調をくずして熱を出してしまいました。その際、ホームステイ先の家族は夜間にもかかわらず病院につれていってくださり、日本の高校生やスタッフの方々もやさしく接してくれて、日本のことをもっと知りたい、日本へ留学したいと思うようになりました。

留学にあたってどのように準備してきましたか?

五十音は独学で覚え、通っていた日本語学校で文法や語彙などを学びました。普段から日本の番組や音楽を聴くようにして知らない言葉を調べ、留学を目指すようになってからは、受験に向けて日本大学連合学力試験(JPUE)のプログラムに沿って勉強しました。日本語能力試験(JLPT)のN1も取得していましたが、会話が少し苦手だったので、特に面接に向けて、日本語学校の日本人の先生のもとで様々な会話や試験対策をしました。学費については、成蹊大学の私費外国人留学生を対象とした授業料等減免制度を利用しています。

学生生活について

現在、どのような学生生活を送っていますか?

友人と二人で部屋を借り、大学のある吉祥寺に通っています。休日には、好きなアーティストのライブに出かけたり、浅草を散策したりもします。吉祥寺の街は落ち着いていてお洒落なお店が多く、お気に入りの抹茶スイーツのお店には、時々友人と行ったりします。今はアルバイトをしていませんが、海外からの観光客が増えていますので、語学や学んだことを活かしてできるアルバイトを探しています。

留学中、何か困ったことはありますか?

日常生活では、あまり言葉の問題で困ることはないのですが、実際に留学してみて難しいと感じたのは、友人とのおしゃべりで使う日本語、いわゆる「タメ口」です。留学までに学んできた日本語は基本的に「敬語」だったので、「タメ口」は案外難しいですね。聞き取りはできますが、流行り言葉などは覚えるのが難しく、自分でも話せるように、SNSをみて練習したりしています。

成蹊大学でどのように学んでいますか?

もともと各国の文化の違いに興味があり、国際文化を学びたいと思って留学したのですが、その中でも成蹊大学で学ぶことを決めた理由の一つに、1年生からゼミ形式で学べる点があります。1,2年次にゼミで学んだことで、自分の考えをまとめて日本語で話すことやプレゼンテーション能力がとても鍛えられました。3年次のゼミでは、日本の歴史や文化を中心に各国との違いをテーマに研究する予定です。今、気になっているのは「学校」です。例えば、日本の多くの高校では部活動が盛んですが、香港ではそれほどでもありません。そのような違いはどこからきているものなのか興味があります。日本語も日本についても、もっと勉強しなければと思います。

将来の夢について教えてください。

卒業後は、日本で就職したいと考えています。日本発のゲームが世界に展開される際に必要となるローカライズの仕事に興味があります。ローカライズのためには、言語はもちろん、その国の習慣や文化などへの理解も必要なので、大学で学んだことが活かせるのではないかと思います。将来的には、香港と日本の架け橋になれるような仕事や活動ができたらと思っています。

成蹊大学を目指している
留学生のみなさんへのメッセージ

多分、日本へ来ることを少し不安に思っている人もいると思いますが、私も、留学前は同じでした。でも成蹊大学にきてみて、本当にみなさんがやさしく、ここでは嫌な思いをしたことがありません。国際教育センターのスタッフの方々も、訪れるたびに「困っていることはない?」と気にかけてくれます。日本への、成蹊大学への留学は、きっと人生を変える楽しい4年間になると思うので、思い切ってチャレンジしてみてください。