留学体験談
2023年度取材時
文学部 英語英米文学科 4年
長期協定
留学
期 間|3年次9月~翌年6月
身についたのは多様性を受け入れる心と発信力
グローバルな舞台で活躍する人材を育成する学部横断型のグローバル教育プログラム「EAGLE(※)」所属のYさん。アメリカへの留学を経験し、現地の大学の授業を受ける中で、自分自身や日本の文化を振り返り、多くの新たな気づきを得ることができました。
準備1・2年次
EAGLE(※)の授業で英語力を磨き、
視野を広げた

中学生の頃に外国人と交流した経験をきっかけに、外国語をマスターして、いろいろな国の文化に触れたいという思いが強くなりました。そんな目標から、成蹊大学には、留学サポートが手厚いグローバル教育プログラム「EAGLE(※)」があることを知り、G方式入試を経て、本学に入学しました。EAGLE(※)の授業では、他国の経済状況やSDGsなどについて英語で学ぶ機会があったため、自分の視野を広げ、留学先でもさまざまなテーマの授業を受講してみようというチャレンジ精神を持てたと感じています。また、日本の文化や歴史について英語で学ぶ授業があり、日本人として母国の文化や歴史を理解し、英語で表現する力を留学渡米前に得ることができたので、アメリカでも自信をもってプレゼンテーションをすることができました。
英語力については、EAGLE(※)の授業でのディスカッションやオンライン英会話を最大限に活用し、パンデミック中でもできるだけ英語で話す機会を得る努力をしました。また、EAGLE(※)担当教員のアドバイスのもと、日本のニュースを毎日チェックして英語に訳し、日本で起きていることを英語で伝えられるように準備しました。
留学3年次
自然豊かな環境にある広いキャンパス



ワシントン州ベリンハム市は自然が豊かで、他の州と比べると治安も比較的良い場所です。市内は大学から支給された学生証を使えば無料でバスに乗れるので、昼間に友達と集合して出掛けるには便利でした。
学生生活においては、カウンセリングや教科ごとのチューター制度が豊富で、困ったことや分からないこと、不安なことはすぐに解決できる環境でした。ボタンで開閉できるドアやエレベーターなど、バリアフリーのための設備が非常に整っていたのも印象的でした。
イベントに参加し、人と話す機会を増やす



英語を使う時間をできるだけ作りたかったので、寮や大学が企画するイベントにはほとんど参加しました。留学中の一年を通して自分の部屋で過ごした日は数えるほどしかありません。寮にはコミュニティセンターのような施設があり、学生同士の交流のためのイベントがよく開かれていました。映画をみんなで見たり、タピオカドリンクが配られたり、ハロウィーンにはかぼちゃを彫ったりもしました。友達の家でのパーティーもありました。学生はほとんどの人がルームシェア、ハウスシェアをしているので、そこを借り切って音楽をかけたりコスチュームで仮装したりと、楽しい時間を過ごしました。
社会問題を自分事として捉える・考える・発信する



※1:ぬいぐるみの形をしたペンケースは、出会った人との会話を盛り上げてくれた。※2:友人と買い物へ。※3:帰国前に友人からもらった手紙。
留学先で受講した講義は、言語学やジェンダー、メディア研究やアメリカに住むアジア人の歴史などです。できるだけ多様なテーマの授業を受講するように心がけていました。ジェンダーに関する授業は、日本では講義形式で学ぶことが多いですが、アメリカの大学では教科書はあるものの8割くらいがディスカッションで、「私はこういうことを経験して、こう感じた」といった、自分の意見を伝える機会が多くありました。日本ではLGBTQなどのトピックは避けられることもありますが、アメリカではそれぞれが自分の問題として考えている印象でした。無難なことを言うと、上辺だけで考えていると思われ、聞いてくれなくなってしまいます。半年くらい経ってようやく、日本の状況や自分の意見を言えるようになり、最後には全員の視線を受けながら堂々と話せるようになったので、発信する力が身についたのかなと思います。
真摯に勉強に打ち込む姿勢に刺激を受ける
現地の大学生はとにかく勉強していました。日本と違い初めから学部を決めて大学を受験するのでなく、最初の1年で好きな授業を取って教養を身につけ、3年頃から専攻を決めます。専攻が決まると、熱心に課題に取り組んだり、インターンシップに行って自分の専攻分野に関連する仕事をしたりして、その分野のプロフェッショナルになっていきます。図書館では長時間勉強をしている学生の姿をよく目にしました。そういう雰囲気はとても刺激になり、日本の大学生はまだまだ努力が足りないなと感じてしまいました。
英語力だけではない学びの数々
よく、留学で学ぶのは英語だけではないと言われます。実際に1年間行ってみて、本当に英語力だけでなくさまざまな力を身につけることができたと思います。自分自身でしっかり生活していく能力の大切さ、違った性格や特性を持つ他者と折り合いをつけながら暮らすこと、必要な時は意見をはっきり言わなければいけないこと、どれも現地で生活してみたからこその、学びの数々でした。
帰国4年次〜
日本について正しく発信することの重要性

異国で生活する中で、文化の違いを感じることは多々ありましたが、自分とは異なる感覚を許容しながらも、あえて時間厳守、整理整頓、おもてなしといった気持ちを大切にすることを心がけ、誇れる自分でい続けようと思いました。
これから、留学先で培った英語力を活かしていきたいのはもちろんですが、日本にいると感じる機会が少ない多様性の存在とそれを受け入れることの必要性を、今後も意識したいと思います。また、将来的には国境を越えて人とつながるような仕事をしたいと考えていますが、日本について正しく発信していくことの重要性を念頭に置いて生活していきたいと思います。
成蹊大学の留学は経済的に手厚いサポートがあることが大きな特徴!!
留学期間中の成蹊納付金2/3減免、長期留学先の授業料免除、成蹊大学外国留学奨学金給付は、EAGLE(※)生のみならず一般学生も対象となります。EAGLE(※)生は成蹊大学外国留学奨学金が増額となります。
(73.3万円減免)

※内容は取材当時のものです。
※「EAGLE」は2025年度までの入学生対象のプログラムです。
留学レポート
過去の派遣生のレポートには、留学先での授業、生活等のより詳しい情報が書かれています。留学を考えている、もしくは留学が決まっている成蹊大学の学生はぜひ読んでください。
※学内からのみアクセス可能です。