学科・大学院

コンピュータ科学専攻 Q&A

Q. この専攻ではどんなことが学べるのでしょうか?

A: Society 5.0の高度情報化社会で活躍できる情報技術者となるために、コンピュータ科学専攻では、まず、数学力や論理的思考力を高めながらPythonやC++などの代表的なプログラミング言語を通じてプログラミング技術を実践的に学修していきます。さらに規模の大きなソフトウェアシステムを構築する手法を学修し、様々な産業界で活用できる能力を修得します。その上で、ソフトウェア、ネットワーク、並列・分散、Web技術、人工知能、自然言語処理、認知科学、映像・画像・音声といったメディア技術など、現在はもちろん未来を支える要素技術を実践を通じて体系的に学修します。

Q. この専攻の必修科目にはどのようなものがありますか?

A: どんなに素晴らしい技術を身に付けたとしても、他人と情報交換しながら共同してそれらを活用できなければ、理工系技術者として社会で活躍はできません。それには数学的なものの考え方、プログラミング的な手順の整理方法、技術者としての正確な文章作成のそれぞれが大切です。そのために理工学部では「微分積分学」「線形代数学」「情報基礎」「コンピュータ基礎」「プログラミング入門」「アカデミックスキルズ」「輪講」「PBL(課題解決型学習)」が共通の必修科目です。コンピュータ科学専攻では、それらに加えて、情報処理技術者としての能力を固めるために、「離散数学」「確率統計」「C++プログラミング」「アルゴリズムとデータ構造」といった科目が必修となっています。そして自分の専門といえる分野を確立するために「卒業研究」に取り組みます。

Q. この専攻では将来どんな進路が考えられますか?

A: インターネットが普及した高度情報化社会では、コンピュータ科学の分野の技術者はほぼ全ての会社で何らかの重要な仕事を持っています。それらは医療・福祉・教育・公務なども含めた全ての分野です。具体的にはSE、SI、 ITコンサルタントという名前の職種で、その対象は生産・販売・在庫・給与・財務などを管理する基幹系システムと、社内外のやりとり・事務処理効率化・意思決定のための情報系システムです。さらには、これらシステムの共通部分を扱うインフラエンジニアと呼ばれる職種があり、ソフトウエア開発・AI・機械学習・サーバやネットワークの構築と運用など、情報システムの基盤となる部分を扱います。会社の他には、中学や高校の教員を目指すこともでき、大学教員や国の研究機関を目指す例もあります。情報処理技術は日進月歩の分野で、複数の関係する内容を身に付けなければなりません。そのために、大学院進学が将来のための大切な進路の一つとなっています。