日々の様子

できごと

しめ縄に込める、年の瀬の願い ― 4年生こみち科の挑戦

早くも2025年の終わりが近づいてきました。
成蹊小学校の4年生こみち科では、この季節になると毎年恒例の「しめづくり」に挑戦します。日本の暮らしに根付いた伝統の技を、子どもたちの手で受け継ぐ時間です。
しめは、米文化の副産物である藁を活かし、生活の中で神聖な役割を担ってきた道具。職人は一人で藁をねじり、しめを仕上げますが、子どもたちは4人一組になり、力を合わせて挑戦しました。
合言葉は「右ねじりの左送り」。最初はぎこちなかった手も、回を重ねるごとに息が合い、がしっかりと締まっていきます。その姿は、まるで小さな職人たちのよう。
「玄関に飾って、年神様をお迎えするんだ!」
そんな声を弾ませながら、子どもたちは自分の手で編み上げたしめに、家族への思いや新しい年への願いを込めていました。
ご家庭によってはリースにしたり、飾りを添えたりとアレンジもさまざま。しめは、子どもたちの創意と伝統が出会う、年末の風物詩です。
今年も、しめとともに、子どもたちの笑顔が新しい年を迎える準備を整えています。
どうぞ、あたたかな年の瀬をお過ごしください。