成蹊学園の特色

PHILOSOPHY OF SEIKEI

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SDGs実現に向けた取り組み

持続可能な開発のための教育を推進
成蹊学園サステナビリティ教育研究センター

成蹊学園では、2 0 1 8 年にサステナビリティ教育研究センター(ESDセンター)を開設し、小学校から中学・高等学校、大学までの連携によって持続可能な開発のための教育(ESD)を学園ぐるみで進めています。学園内の連携に留まらず、さまざまな学校や研究機関、博物館、企業、市民などを結ぶESD活動の拠点を目指し、イベント開催やプロジェクト実施、在校生の活動支援・表彰などを行っています。児童・生徒・学生の将来を考える力や意識の向上、そして地域における知的好奇心の向上に貢献し、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けて教育機関としての責任を果たしていきます。

ESDと成蹊教育

成蹊学園では、90年以上の気象観測の歴史に代表されるように、実験や観察、校外学習を通じた「本物に触れる体験学習」が成蹊教育の原点として継承されてきました。昨今、世界的に持続可能な社会の実現が課題となり、ESDに期待が高まっていますが、本学園では、小学校の栽培活動や中学校の夏の学校での自然観察など、創立当初よりESDの理念につながる教育を実践してきました。

ユネスコスクールとして認定

成蹊学園は2019年にパリのユネスコ本部よりユネスコスクールとして認定されました。これは本学園の教育実践がユネスコ憲章に通ずるものとして高く評価されたものです。成蹊大学は2018年よりユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)に加盟しており、学校法人全体としてユネスコスクールの活動を推進するというのは世界的にも珍しいケースです。これを機会に本学園は、その教育理念と実践をより一層広く国内外に発信していきます。

取り組み事例紹介

けやき循環プロジェクト

成蹊学園の欅並木は、在校生・卒業生にとって母校のシンボルであるだけでなく、市指定文化財(武蔵野市天然記念物第1号)にもなっており、地域からも愛される大切な場所です。高木化を抑える剪定や落葉処理の負担といった課題解決のため、「落葉は資源!」を前提に、落葉や枝を活用して循環する仕組みを作り出す「けやき循環プロジェクト」を行っています。集めた落葉を堆肥作りや焼き芋大会で活用したり、地域のイベントで枝を使ったワークショップを行うなど、学園内や地域の交流の輪が広がることを目指しています。

ESD成蹊フォーラム「武蔵野の自然と成蹊の学び」

「持続可能な社会の担い手づくり」という観点から、成蹊学園の各学校および地域がつながることを目的として毎年4月に開催しています。本学園の学生・生徒・児童を対象に環境活動、国際間の相互交流、地域コミュニティでの取り組みなど、優れた持続可能な将来を視野に入れた活動を表彰する「サステナビリティ大賞」の表彰式や、各学校からのESD活動の実践報告、識者による講演会などを行っています。

宇宙科学を楽しむ「オーロラと宇宙」シンポジウム

ESDセンターでは、宇宙や地球を知るシンポジウムを毎年開催しています。これまでにオーロラや惑星探査に関する講演、デジタル4次元地球儀「ダジックアース」や実際に南極で使われた防寒具、南極の氷の展示などを行ってきました。会場に集まった参加者が宇宙科学を楽しむことができるイベントとなっています。

未来社会の構築と発展に向けて

成蹊大学Society 5.0研究所

人工知能(AI)、「モノのインターネット」(IoT)、ロボティクスなどをはじめとする技術革新によって社会が急激に変化し、次代社会「Society 5.0」が現れつつある中、技術革新を望ましい社会の構築につなげるために、学融合的な研究と人材育成を行う場として、成蹊大学は2020年にSociety 5.0研究所を開設しました。
企業や自治体などと連携し、技術革新によってもたらされる社会課題の解決に向けて実践的な活動を行っていきます。また、教材開発や教員・民間企業に向けた研修など、Society 5.0を担う人材の育成にも積極的に取り組んでいきます。
産官学が分野や業態を越えて協働してSociety 5.0を切り拓くためのニーズを掘り起こし、それに応じるプロジェクトを推進し、その成果を社会に還元していきます。

※成蹊大学Society 5.0研究所の設置運営には、三菱創業150周年記念事業委員会から支援を受けています。

成蹊大学Society 5.0研究所

3つの柱

  • 1

    学融合的研究
    科学・技術の革新を人類の真の幸福につなげるために総合的視点から行う。
  • 2

    連携実践活動
    社会課題解決の現場で技術の社会実装・実践を担う自治体や企業と協力して行う。
  • 3

    人材育成活動
    Society 5.0を生き抜き、それを支える老壮青の人材を育成するために教材開発、講座運営、教員研修などを行う。