紀伊國屋書店評伝シリーズ「学問と情熱」第4期 第32巻
成蹊学園創立者中村春二の評伝映像(DVD版)を紀伊國屋書店と本学で共同制作いたしました。
購入をご希望の方は、紀伊國屋書店成蹊学園ブックセンター(TEL:0422-36-0360、E-mail:sg00@kinokuniya.co.jp)までお問い合わせ下さい。 ブックセンターでお申し込みいただくと、定価3,240円(税込)の10%引きでお買い求めいただけます。
第32巻 中村春二 大正自由教育の旗手
デモクラシーが声高に叫ばれ、「自由」「民本」という言葉が市民に根付き始めた時代、「大正」。教育界にも大きなうねりが押し寄せ、欧米の新教育運動の影響を受け、それまでの画一的な注入教育に対して、子供たちの自発性・個性を尊重しようとした自由主義的な教育運動が繰り広げられた。後に「大正自由教育」と称された運動の中で、多くの学校が生まれる。しかし、欧米の新教育理論だけでなく、日本的な僧堂教育に基づく全く新しい教育理念を掲げ、大正自由教育の先駆けとなった教育者がいた。それが中村春二である。「心力歌」「凝念法」「鍛錬主義」・・・。彼は独特の教育方法を次々に打ち出し、実践した。
生徒への教育だけでなく、教育の修養を重要視し、師弟の心が直接触れ合う人格教育、人間教育を目指した。その教育理念は、学内にとどまらず、ひろく一般に浸透していく。21世紀に入り、教育を取り巻く諸問題がますます混迷を深める中、中村春二の理念にいま再び耳を傾け、真剣に対峙した時、我々には新しい糸口が見えてくるのかもしれない。
監修:柴田義松、演出:荻野洋一、ナレーション:長山藍子、遠藤守哉、特別協力:成蹊学園史料館、上田祥士
(紀伊國屋書店チラシより)