成蹊学園創立100周年記念映画

成蹊学園創立100周年を記念して制作された本作品は、成蹊学園創立者・中村春二の生涯を綴ったドキュメンタリードラマです。自由教育の風が吹く大正時代、それぞれの子供の個性を尊重するという教育方針を掲げた春二。その理想を追い求め、仲間たちと共に成蹊学園の礎を築く姿を描いた、真の教育者の物語。(64分)作品紹介

予告編

作品紹介

創立100周年記念ドキュメンタリー たしかなあしぶみ~なかむらはるじ~ 学校法人成蹊学園

脚本・監督:中江裕司

出演:鶴見辰吾(中村春二役)、京野ことみ、石丸幹二、尾美としのり、鈴木一真、馬淵英俚可、和田聰宏、菅原大吉、松永博史、比企理恵、大石吾朗、中井貴一(ナレーション)
※2012年5月12日(土)に、東京国際フォーラム ホールAにて上映されました。

あらすじ

もっと、こどもの個性を伸ばしたい。
こどものそばにいて教えたい。
春二の熱い思いから、まったく新しい学校が生まれた。

明治10年、東京・神田に生まれた中村春二は、歌人であり国文学者である父を持つ裕福な家庭環境のもと、絵や文学に親しみながら育っていきました。

そんな春二は、大学在学中、中学校の講師をしたことがきっかけで、教育の道に目覚めます。そして大学卒業後、希望を抱いて教職に就くのですが、そこで待っていたのは一方的な詰め込み教育と、貧しさゆえに進学できないこどもたちの現実でした。

もっと、こどものそばで教え、それぞれの個性を伸ばしたい。そう考えた春二は、妻の小波とともに自宅を開放し、学生塾「成蹊園」を開塾。進学できないこどもたちを自宅に住まわせ、そこから学校に通わせることにしたのです。しかし、昼間、塾生を別の学校へ行かせなければならないことに学生塾の限界を感じるようになり、再び一念発起して、自分の学校(成蹊実務学校)をつくることを決意します。

春二は父の遺産などをつぎ込み、池袋に広大な土地を確保するとともに、中学時代からの親友、岩崎小弥太と今村繁三から校舎を建てるための資金援助を得て、着々と開校準備を進めました。ところが、校舎もできあがり、開校を目前に控えたある日、思いも寄らない悲劇に見舞われます。近隣で起こった火事が飛び火し、できたばかりの校舎が全焼してしまったのです。

焼け跡に一人ぼう然と立ち尽くす、春二。果たして春二の夢は・・・・・・・

登場人物・キャスト・スタッフ

中村春二

成蹊学園の創立者。東京帝国大学(現在の東京大学)在学中から中学校の講師を務めるなど、早くから教育に目覚める。大学卒業後、自由な立場で真の人間教育を行いたいと考え、学生塾「成蹊園」を開設。ここから成蹊学園の歴史が始まった。

鶴見辰吾 中村春二役

1964年12月29日生まれ。東京都出身。'77年、TVドラマ「竹の子すくすく」でデビュー。'79年、大ヒットドラマ「3年B組金八先生」に出演し、一躍脚光を浴びる。「翔んだカップル('80)」では映画初出演にして初主演を務めたほか、'80年代は数々の青春ドラマに出演。以降、映画「月とキャベツ('96)」「鮫肌男と桃尻女('99)」「DEAD OR ALIVE犯罪者('99)」などの作品において実力派として活躍。近年の主な出演作に映画「アントキノイノチ('11)」「マイウェイ('11)」「麒麟の翼('12)」などがある。

中村小波

春二の妻。ひたむきに理想の教育を追い求める春二の最大の理解者として、春二を生涯支え続けた。自宅を開放した「成蹊園」では、実のこどもにも塾生にも我が子のように分け隔てなく接し、塾生を伸び伸びと育てている。

京野ことみ 中村小波役

1978年10月18日生まれ。広島県出身。'92年、映画「七人のおたく」のオーディションで審査員特別賞を受賞し、同作品でデビュー。その後、ドラマ、映画、舞台、CMなど幅広いジャンルで活躍している。主な出演作にTVドラマ「白線流し('96)」「ショムニ('98,'03)」「てっぱん('10)」、映画「TAKESHIS'('05)」「舞妓Haaaan!!('07)」「櫻の園('08)」「カフェ・ソウル('09)」 「かぞくのくに(2012年8月公開)」などがある。コメディーからシリアスまで、確かな演技力で存在感のあるキャラクターを演じている。

今村繁三

銀行家、今村清之助の長男で、春二や岩崎小弥太と中学時代を共に過ごした親友。イギリス留学を経て、25歳で今村銀行の頭取に就任。春二の教育思想に共鳴し、「成蹊園」開塾からその後の成蹊学園の発展まで長年にわたって支援した。

石丸幹二 今村繁三役

1965年8月15日生まれ。愛媛県出身。東京音楽大学でサックスを、東京芸術大学音楽学部で声楽を学ぶ。芸大在学中の'90年、劇団四季の「オペラ座の怪人」でデビューし、「アスペクツ オブ ラブ」「ウエストサイド物語」などの主演を務め、'07年末に退団。'09年に活動再開後は多彩な舞台活動のほか、TVドラマ「白洲次郎('10)」「ヘブンズ・フラワー('11)」、映画「時をかける少女('10)」などにも出演。'10年からはCDリリース、ソロコンサート開催と音楽活動も本格的に始めている。

岩崎小弥太

三菱の二代目社長、岩崎弥之助の長男で、春二の中学・高校時代の親友。イギリス留学から帰国後、春二が開いた「成蹊園」とその後の学園を援助。成蹊学園理事長に就任するなど、三菱の社長になった後も成蹊学園の経営基盤を支え続けた。

尾美としのり 岩崎小弥太役

1965年12月7日生まれ。東京都出身。幼稚園の頃、劇団ひまわりに入団。'78年、映画「火の鳥」にて子役としてデビュー。そして'82年、映画「転校生」の主役の一人に抜擢され、大きな注目を集める。映画「ハチ公物語('87)」「風花('01)」「たそがれ清兵衛('02)」「それでも僕はやってない('06)」「ジェネラルルージュの凱旋('08)」「わさお('11)」、TVドラマ「タイガー&ドラゴン('05)」「てっぱん('10)」など、これまで数多くの作品に出演し、それぞれに個性の光る役柄を演じている。

中井貴一 ナレーション

1961年9月18日生まれ。東京都出身。'81年、映画「連合艦隊」でデビューし、同作品で第5回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。さらにTVドラマ「ふぞろいの林檎たち('83)」、映画「ビルマの竪琴('85)」など、次々と話題作で主演を務める。「四十七人の刺客('94)」で第18回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、「壬生義士伝('03)」で第27回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など受賞多数。近年の主演作に映画「RAILWAYS('10)」「麒麟の翼('12)」、TVドラマ「風のガーデン('08)」などがある。

中江裕司 脚本・監督

1960年生まれ。京都府出身。'80年、琉球大学入学とともに沖縄移住。琉球大学映画研究会にて数多くの映画を自主制作。'92年、沖縄県産映画「パイナップル・ツアーズ」第2話「春子とヒデヨシ」でプロデビュー。同作品で日本映画監督協会新人賞、サンダンスフィルムフェスティバル審査員特別賞を受賞した。主な監督作品にベルリン国際映画祭NETPAC賞に輝いた「ナビィの恋('99)」、東京国際映画祭審査員特別賞に輝いた「ホテル・ハイビスカス('03)」や、「恋しくて('07)」「真夏の夜の夢('09)」などがある。

メイキング

学園の児童も多数出演。オーディションから撮影までの記録。

中江監督が本作の中で大きな役割を占めたと語る、成蹊小学校児童の出演。こどもたちの自然体の演技は必見です。
鶴見辰吾さんは休憩時間も春二先生になりきり、こどもたちと接していました。

オーディション

2011年9月、成蹊小学校の児童を対象に子役オーディションが行われました。約200名が応募し、その中から20名がキャストとして出演しています。特に女子は倍率が高く、厳しい競争となりました。

1次オーディション会場に集まる子供たち
初めての演技に少し緊張...
監督を目の前に、ハキハキと台詞を言う子どもたち

リハーサル

2011年10月上旬、リハーサルが行われました。放課後や休日も、みんな一生懸命に練習しました。

100年前の当時の子どもたちになるために男の子は坊主になりました
休み時間も真剣に台本を読み込みます
スタッフより演技のポイントを教えてもらいます

撮影風景 1

2011年10月下旬から撮影が行われました。はじめは緊張していたこどもたちも、現場で監督や共演者、スタッフなど多くの方々と触れ合いながら、逞しく成長していきました。

監督に演技指導を受ける子供たち
自分の演技をチェック!
本番スタート!

撮影風景2

中村春二先生役を演じた、卒業生の鶴見辰吾さん。まるで春二先生が乗り移ったかのようでした。

休憩時間も春二先生は人気者です!
朝4時、真冬並みの寒さ...そんな中でも春二への意気込みが伝わる迫真の演技!
本番前、集中する鶴見さん

たしかなあしぶみ

いまの時代だからこそ大切にしたい、春二の珠玉の言葉。

君たちが世の中に出たとき、
学校の窓から見た世の中とは随分違っていると感じるだろう。
毎日同じ仕事の繰り返しでガッカリするかもしれない。
こんな一生を送っていてはと思う時もあるだろう。

しかし、毎日の変化が生きるための必要条件だろうか。
変化がなければ人の目的がとげられないのだろうか。

日は東よリ出て西に入る。冬が去れば春が来る。
毎日同じ仕事をすることをつまらぬと思う者は哀れだ。
同じ仕事にこそ深い意味が潜んでいるのだ。

私が自分の人生を振り返る時、
その路の面白さや変化が嬉しかったのではない。
その旅路を踏みしめる一足一足の確かさが大事なのだ。
君たちも日々の路をしっかりと踏みしめて進みたまえ。
その気持を失わなければ、知らぬ間に緑の山、
清い泉の楽しい村里に踏み入れられるだろう。

  • ※「たしかなあしぶみ」は、中村春二先生が生前、卒業生に送った言葉です。原文は「かながき」で書かれています。上記は、わかりやすく現代の言葉で表現したものです。

中村春二
成蹊学園の創立者。独自の人間教育を目指し、のち「大正自由教育」と呼ばれる運動の中で先駆者として活躍した。
(写真は30歳、成蹊園開塾当時)

企画・製作/学校法人成蹊学園 創立100周年記念作品製作委員会・創立100周年 記念行事推進室

成蹊学園創立100周年記念映画DVD
『たしかなあしぶみ なかむらはるじ』

DVD販売価格:
特別保存版(DVD+オリジナル本2冊)
定価4,536円(税込)▶▶特別価格4,082円(税込)

通常版(DVDのみ)
定価3,024円(税込)▶▶特別価格2.721円(税込)

映像特典

DVDには本編のほか、特典映像 が収録されています。

① 鶴見辰吾さんインタビュー 〜春二を演じて〜

主演の鶴見辰吾さんに、中江監督自らがインタビュー。母校の創立者を演じた鶴見さんの意気込みが伝わってきます。

② 人間 中村春二 〜もう一つの人生を語る〜

中江裕司監督、中村温(春二の孫)さん、上田祥士(監修)さんによる対談。映画では描かれていない中村春二の知られざるもう一つの姿が見えてきます。

③ 撮影アルバム 〜ぼくたちのたしかなあしぶみ〜

この映画には成蹊学園の児童、生徒、学生がキャストやエキストラとして多数参加しています。彼らが撮影で奮闘する姿をアルバム風に収録しました。

④ 成蹊の子どもたち 〜学園初期の映像〜

学園初期のフィルム映像を紹介しています。当時の子ども達の生き生きとした表情をご覧ください。

⑤ 「たしかなあしぶみ なかむらはるじ」予告編

特別保存版特典

特別保存版(スペシャルBOX入り)には"成蹊を知る"2冊のオリジナル本がついています。限定500セット

【特典1】成蹊100年の歩み

創立100周年を迎えた成蹊学園の歩みと、創立者中村春二の人生を書き記した特別編集のオリジナル本。成蹊教育の原点と足跡がわかりやすく収められた保存版の1冊です。

【特典2】中村春二語録

成蹊学園創立者 中村春二が生前に残した珠玉の言葉たちを書籍化。100年の時を超え、「人間とは何か」、「教育とは何か」を現代に問いかけます。

オリジナル本単体での販売も行います。
価格:各1,080円(税込)▶ 特別価格:972円(税込)

ご購入・お申し込み方法

ご購入方法は次の3点となります。

  • FAX

    下の「FAX申込書」より書式をダウンロードの上、お申し込み下さい。

  • 店頭で

    成蹊学園ブックセンター(学生会館2階)店頭でご購入いただけます。
    その他、紀伊國屋書店各店舗にてお取り寄せいただけます。

  • インターネットで

    紀伊國屋書店ウェブストア

紀伊國屋書店成蹊学園ブックセンター

TEL:0422-36-0360

営業時間:平日10時〜17時(土・日・祝休み)