成蹊教育基本理念

教育理念

―創立者中村春二が目指した教育―

自発的精神の涵養と個性の発見伸長を目指す、真の人間教育

創立者の中村春二は、その教育の基本的なあり方を、日本古来の教育理念ともいえる「修養」(精神を練磨し、優れた人格を形成することにつとめる)としました。人間はどんな状況におかれても、それを乗り越えるだけの「心の力」がもともと一人ひとりに備わっており、その「尊い心」の存在に気づくことで、自奮自発の強固な精神力が培われる――こうした人間育成、人格養成を教育の根幹に据えたのです。成蹊学園では、この創立者の理念を礎として、自発的精神の涵養と個性の発見伸長を目指す、独自の教育を実践してきました。現在、成蹊学園は小学校から大学院までを擁する総合学園に発展し、一貫連携教育体制のもと、さらにその質の向上を目指しています。近年、初等・中等教育はもちろん、人材を社会に送り出す高等教育においても、人格形成・人間教育の役割が重視されており、その責任と期待はますます大きくなっています。成蹊学園では、社会が求める教育のあり方に対し、成蹊独自の理念を持って応えてまいります。

体系的な国際理解教育

小・中高・大の連携教育により、グローバル社会で真に役立つ力を養う

成蹊学園では、1918年から帰国生の受け入れを行うなど、伝統的に国際理解教育への取り組みを行ってきました。小学校から大学まで共通して、外国語によるコミュニケーション能力を持ち、国際社会で存分に個性を発揮できる人材を育成するべく、各段階に応じた国際理解教育を体系的に進めています。

学園縦断型の組織で国際化に即した教育の充実を図る

本学園での伝統的な国際理解教育への取り組みを受け継ぎ、2004年4月に設立されたのが国際教育センターです。本センターは、国際理解教育の推進を学園全体の目標として掲げ、小学校から中学・高等学校、大学まで、総合学園の特色を活かした縦断的な組織として設立されました。一貫した国際コミュニケーション能力の開発、異文化を実際に体験する国際交流・海外留学など、各段階に応じた多岐にわたる国際理解教育を体系的に展開することで、語学だけに特化することのない真の国際人の育成を目指します。

個性を育む一貫連携教育

一貫連携教育の中で、本物に触れ、多様な価値観を育む

本学では、一貫して「本物に触れる」、「体験して学ぶ」ことを重視し、豊かな感性を育む教育を実践しています。それは、自然に恵まれた校内での活動や、少人数教育を通じて育む他者への理解尊重はもとより、小学校の「夏の学校」や中学・高等学校の「学習旅行」、大学での「フィールドワーク」や「地域との連携プロジェクト」など、さまざまな校外活動での経験を通じ、発見する喜びや、共に創造する楽しさを味わい、自ら考える力や本物を見抜く目を養ってほしいからです。

異世代の「人の交流」が新しい価値を生み出す、独自の一貫連携教育

武蔵野の豊かな自然の中、小学生から大学院生までがワンキャンパスで学んでいます。多様な世代、価値観を持つ人々と触れ合い、学び合うことができるのが、総合学園である本学の大きな魅力のひとつです。児童・生徒・学生の世代を超えた交流の中で、さまざまな教育の機会が生まれています。例えば、小学校の英語教育における大学生のTA制度や、小学校の夏の学校での水泳師範制度、中学・高等学校が共に行うクラブ活動、高校生が大学の正規授業を受講するなど、世代を超えた異世代間交流を大切にしています。それは、低年層の児童・生徒が学ぶだけでなく、教える側である上級学校の生徒・学生が学ぶ機会ともなり得ます。このような経験から、多様な価値観や多角的な思考力を身につけることができ、人格を磨き上げていくことができるのです。

知的好奇心でつながる一貫連携教育の取り組み事例

成蹊学園が拡充する一貫連携教育の取り組みはさまざまな領域に広がっています。
活動の成果の中から代表的なものをご紹介します。

「中学3年生×大学ゼミ」体験

中学3年生の希望者が、約1カ月にわたり毎週、大学のゼミ・研究室に通い、大学の学びを体験します。各学部のゼミ・研究室に分かれて、それぞれ最先端の科学技術や研究に触れることができます。将来の夢や進路を意識するきっかけになり、終了後も引き続き大学に通い研究を希望する声も上がっています。

宇宙科学を楽しむ「オーロラと宇宙」シンポジウム

本館大講堂において、オーロラと宇宙にまつわるシンポジウムを開催しています。デジタル4次元地球儀「ダジックアース」や実際の南極で使われた防寒具、南極の氷の展示など、会場に集まった小学生、中高生、大学生や保護者、教職員が南極の自然を感じることができるイベントとなっています。

ESD成蹊フォーラム2018「武蔵野の自然と成蹊の学び」

「持続可能な社会の担い手づくり」という観点から、成蹊学園の小・中・高・大がつながり、地域ともつながることを目的として開催しました。3回目となる今年度のフォーラムでは、ESDセンターの開設記念式典、小・中・高・大それぞれの立場からのESD活動についての発表、識者による講演会を行いました。
成蹊学園サステナビリティ教育研究センター

その他の取り組み事例

高校生物部と大学理工学部研究室の連携活動(イワナの研究)

高校生物部が大学理工学部細胞分子デバイス研究室と連携し、「日本産イワナの背部白色斑紋のサイズと生息環境との関係」の研究を行いました。mtDNAデータの分析を大学生が行い、その研究結果を高校生物部が学会で発表し、優秀賞を受賞しました。

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夏の学校における水泳師範参加

「夏の学校」は、成蹊小学校が開校した1915(大正4)年から現在に至るまで、約100年にわたり続いている小学校の伝統行事です。6年生の「夏の学校」では、水泳師範団(卒業生を中心に、高校生・大学生なども参加する有志の組織)が結成され、児童の水泳訓練や遠泳をサポートしています。

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TA(Teaching Assistant)制度

小学校の英語の授業に、大学生をTAとして採用し、学修をサポートしています。小学校の教育効果をより一層高めるとともに、大学生が教育実践の場を経験する貴重な機会を提供しています。

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地域清掃活動

建学の精神である「勤労の実践」を具現化する活動として「建学の日(3月23日)」の行事として始められました。現在は年4回実施し、在校生や教職員、地域の方々が一緒に行う活動として定着しています。当日は、吉祥寺駅周辺から学園までの通学路を中心に、グループに分かれて清掃を行います。

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