学科・大学院

現代社会学科

学科の目的

現代社会学科は、社会の事象を社会学とメディア研究を軸に解明することを目指しています。身近な問題を実証科学の手法で多角的に検証し、社会の全体像を把握したうえで問題解決のための方策を立案できる人材の養成を教育目標としています。現代の家族や都市、地域社会や環境、福祉など、社会のさまざまな問題を分析するためには、社会学の理論を活用します。新聞やTV、インターネットなどのメディア、広告など、個人と社会をつなぐさまざまな仕組みを理解し、情報化社会のあり方について考察するためには、メディア研究の手法を用います。現実をよりよく認識し、的確な判断力と行動力を備えた有能な人材を育成します。

教育内容

少人数教育の核となるゼミ(演習)により、高度な専門能力と問題解決能力を養成していきます。専門領域は、「社会学系」と「メディア研究系」のふたつ。自らの関心にしたがい、系統的・体系的に学んでいきます。また「実践科目」と呼ばれる科目群では、講義やゼミで学んだ事柄を実社会で応用してみることでさらに理解を深めます。外国語の習得は、情報化社会に不可欠なスキルとして重視しています。また、資格取得に必要な科目もカリキュラムに組み込まれ、無理なく履修することができます。

4年間の学習

1年次は必修専門科目を中心に専門分野の基礎知識を身につけると同時に、演習科目で研究の方法論を学びます。実証的に思考する基礎を養い、自分の興味と関心を探究していきます。全学共通科目では、外国語をはじめ、幅広い教養を身につけます。2年次は専門領域の基礎知識をさらに深めながら、「社会学系」と「メディア研究系」の科目を学び、多様化する現代社会を解明していく専門能力を高めていきます。また、「メディアリテラシー演習」や「コミュニティ演習」など、実践科目の履修も可能になります。3年次では「演習」が学修の中心となり、社会学系かメディア研究系いずれかのテーマについて、専門研究のために必要とされる概念、方法、考え方などを身につけます。さらに、社会の動きに敏感に対応できる応用力も養います。4年次には、ゼミで培った専門知識や思考力、それを支える語学力や情報処理能力、それに学際的教養をバックボーンに、卒業論文をまとめあげていきます。

  • 第1、2ターム
    (1年次)

    現代社会をめぐる
    研究テーマと
    分析の方法論を学ぶ

  • 第3、4ターム
    (2年次)

    体系的に
    専門知識を学ぶ

  • 第5、6ターム
    (3年次)

    第7、8ターム
    (4年次)

    ゼミで専門テーマを深く掘り下げ、
    卒業論文にまとめる

現代社会学科で取得可能な資格

  • 教育職員免許状(一種免許)

    • 中学校(社会)
    • 高校(地理歴史・公民)
    • 学校図書館司書教諭
  • 日本語教員

    • 社会調査士
    • 社会福祉主事(任用)

現代社会学科の学び

現代社会学科では、社会学とメディア研究を通じて4つの〈学び〉を提供します。

街の記憶から浮かび上がってきたもの―写真アーカイブから地域を見つめ直す

授業の事例から:「コミュニティ演習」履修者インタビュー

ファッションと自分らしさの意外な関係―データの分析から仮設を検証

授業の事例から:「社会調査演習」履修者インタビュー

将来の方向性

現代社会に関する高度な専門知識・分析力そして判断力を活かした進路として、企業の企画・広報部門やメディア関連企業、調査機関などが考えられます。また、社会学の知識を活かして、社会福祉系の団体や公務員、教員となる道もひらかれています。さらに、大学院に進学して高度な研究に取り組むことも可能です。