学科・大学院

日本文学科 Q&A

Q1. さまざまな大学に日本文学科・国文学科が設置されていますが、成蹊大学日本文学科のカリキュラムの特色はどこにありますか?

A1. 成蹊大学日本文学科の特徴は、演習(ゼミ)形式による少人数での授業を重視し、学生によるプレゼンテーションや討議を重視した授業を展開していることです。具体的には、1年次に「入門演習」、2年次に古典文学・近現代文学・日本語学という3つの「基礎演習」、3・4年次にはこれらの中から自分が専門としたい領域を選び、「日本文学演習」「日本語学演習」という演習(ゼミ)に所属します。4年間を通して学生が必ずゼミに所属することで、きめ細かな指導が行われています。これと平行して、日本文学・日本語学の基礎から専門に至るさまざまな講義が多彩に開かれ、学生の興味に応じて自由に選択履修できるようになっています。
そして、成蹊大学日本文学科では、日本文学や日本語をより広い文化という視野から捉えるため、「日本演劇史」「日本の文学と思想」「日本美術史」「日本民俗学」「漢文学」など多様な学際的科目を、日本文学科の専門科目として開講していることに加え、自らの学びを生かしながら、現実社会の問題に主体的・能動的に関わる実践力を養うための「プロジェクト演習」「編集ワークショップ」「創作ワークショップ」などのプロジェクト・ワークショップ型の授業も開講しています。
このほか、日本文学科の学生であっても、英語英米文学科・国際文化学科・現代社会学科の多くの講義科目がオープンに選択履修できるようになっていますので、興味のある人は文学部全体のホームページをご覧ください。

Q2. 日本文学科で学ぶことで、どのような能力を身につけることができますか。

A2. 日本文学科では、なによりもまず、日本語を「読む」「書く」「話す」「聞く」という基礎的な能力を身につけることを重視しています。このことで、就職活動、あるいは社会人として企業で働くときに役立つより高次のコミュニケーション力を身につけていくことになるため、日本文学科の学生はその点で非常に高く評価されています。また、特に高度な日本語力を身につけたいという学生に向けて、「日本語力錬成科目」という科目もあります。詳しくは、日本語力錬成科目のページをごらんください。
このほか成蹊大学日本文学科では、日本語学でデータベースを用いた研究を行ったり、日本文学でデジタルアーカイヴを用いた研究を行ったりなど、「デジタル・ヒューマニティーズ」と呼ばれる研究方法をより積極的に取り入れていることが特徴です。これらの学びを通じて、現代の情報社会を生きていくためのさまざまな能力を身につけていきます。

Q3. 卒業論文が必修で、とても大変だと聞きました。卒業論文は、どうのような目的で書くのですか。

A3. 卒業論文は、4年間の学びの総決算として、古典文学、近現代文学、日本語学の3つの領域の中から自分の専門を決め、その中で一つのテーマにしたがって書いていくことになります。具体的には、取り上げるテーマをさまざまな角度から検討し、参考資料や研究論文を調べ、それらを踏まえながら自分の考えをまとめ、他人に説明できるように論理化するという作業です。研究の進め方は、1年生から4年生まである演習(ゼミ)で学び、さらに講義ではこうした研究を進める上で前提となる知識を身につけていくことになります。
こうした作業を行い、文章を書くことは、単に卒業論文を書くことだけをめざしたものではなく、そのまま社会人として働いていくときに必要な問題調査・解決能力を身につけることにつながっています。実際に日本文学科の卒業生からは、就職してから自分の与えられた仕事を進めるためには、卒業論文でやっていたのと同じ作業をやれば良いんだと気が付いたという声が届いています。卒業論文は、そうした能力を、自分の興味・関心のある分野についての学びを通じて身につけるものなのです。
卒業論文を書くことは大変ですが、自分で好きなテーマを立ててそれを探究することは、自身の力をつけるだけでなくとても楽しい作業です。4年間の学びの中で、ぜひそのテーマを探してください。

Q4. 日本文学科で学ぶことは、どのような将来につながりますか。

A4. 日本文学科の学生の多くは、一般企業に就職しており、就職を希望する学生の就職率は、2024年度で93%、25年度は100%でした。日本文学科で学んだ知識をそのまま仕事に使うことになる人は少ないですが、少数ながら、編集者などメディアに関する職業に就いている卒業生もいます。これ以外に、大学院へ進学し、日本語・日本文学に関する自らの学びをより深化させていく学生もいます。どのような進路を選ぼうとも、日本文学・日本語学の学びを通じて身につける論理的思考力や読解力、表現力、調査力などは、社会人になってからも役立つ力であるため、たとえば文学を学んだことで就職が不利になるようなことはありません。
また、より日本語・日本文学の知識を活かした職業に就きたいという人に向けては、中学校・高等学校の教員免許状を取得できる課程や、日本語を母語としない人に日本語を教えるための国家資格である「登録日本語教員」の免許取得をめざすコースを用意しています。これらの職業を目指す人のなかには、大学院に進学して自身の専門性を高めていく人もいます。大学院には、研究者をめざす人のための「研究コース」と、教師やメディア関係などことばに関する専門的な職業をめざすための「総合コース」を設置していますので、詳しくは大学院のHPをご覧ください。

Q5. 日本文学科には、どういう人が進学していて、どういう人が向いていますか?

A5. 日本文学科の学生でもっとも多いのは、高校生のときに国語が得意だったという人です。また、古典文学に興味がある人や、日本語そのものに関心のある人、本を読むことが好きで現代の小説などをよく読んでいる人も多く集まっています。ただし、高校までの「論理国語」「文学国語」「古典探究」の学びと、日本文学科での学びは、大きく違っている部分も少なくありません。そのため、たとえ国語が得意ではなかったという人も、社会人になった後に向けて日本語を「読む」「書く」「話す」「聞く」といった言葉についての能力を専門的なレベルで身につけたい、言葉を通じて様々な角度から思考する方法を身につけたい、ものごとを丁寧かつ正確に、多角的に調査することができるようになりたいという人には、日本文学科での学びが必ず役に立ちます。こうした学びに興味のある人は、ぜひ日本文学科への進学を考えてみてください。