楽器を猛練習するなど、音楽漬けの学生生活だったんですか?
いや、適当な人間でしたから、練習とかいうのは苦手で...。それでも音楽とは縁が深かった。高校の時にはジャズバンドをつくろうということになって、成蹊高校を卒業した先輩たちも交えて結成しました。これだって音楽が好きという前に、当時ジャズが流行っていて、女の子たちからキャーキャー言われたかったからなんですよ(笑)。で、「譜面どうする」という段になった時、みんな当然のような顔をして「服部、お前が作んなきゃしょうがないだろ」と言うんですね。でも、父親は作曲家だけど僕は何もやったことがない。仕方ないから、やりたい曲のレコードを聴いて、耳でコピーして譜面を書いていました。やったらなんかできちゃった、という感じ。僕の編曲のキャリアの始まりです。