成蹊学園では創立者中村春二先生の雅号「枯林」にちなみ、中村先生の亡くなった2月21日を「枯林忌」とし、その遺徳を偲ぶ日としています。
2月15日(土)卒業生団体である一般社団法人成蹊会と成蹊学園との共催により、枯林忌追悼会を学園にて開催いたしました。
今年で102回目となる追悼会では、恒例により心力歌第一章を唱和した後、江川雅子学園長、高井昌史成蹊会会長から挨拶があり、三嶋偉一常務理事が学園の近況について報告をいたしました。
続いて、新島健様(政治経済学部第11回)、佐鳥浩之様(経済学部第20回)の2名の卒業生の方々からお話をいただきました。春二先生と一緒に働かれていたという恩師とのエピソードや成蹊の茶道部のお話、そこから成蹊の教育について、また、世代を超えた成蹊学園ならではのつながりや雰囲気の良さ等についてお話があり、会場を盛り上げていただきました。
その後会食を行い、卒業生や教職員が春二先生のご遺徳を偲びながら親交を深めました。
<枯林忌追悼会>
中村春二先生の追悼行事は、死去の翌月3月19日の追悼講演会にはじまり、主催者等かたちを変えながらも現在に至るまで続けられているものです。当初は成蹊学園が主催して追悼会が始まったのですが、1929(昭和4)年に実務学校同窓会「桃蔭会」が、これとは別に第1回追悼会を開催し、先生の号に因んでこれを「枯林忌」と命名。その後「枯林忌」は、1938(昭和13)年より各学校の同窓会が大同連合して発足した「成蹊会」の主催となりました。学園主催の追悼会は、第二次世界大戦の影響もあり、1943(昭和18)年をもって一時中断。一方成蹊会主催の「枯林忌」は戦時中の中断はあったものの、その後も続けられ、三十三回忌にあたる1956(昭和31)年には、開催回数を明確に示すため、年忌に合わせて「第33回枯林忌」が開催されました。1983(昭和58)年の「第60回枯林忌」からは成蹊学園と成蹊会(池袋同窓会を含む)との共催で「枯林忌」が行われるようになり、今日に至っています。大きな節目となった2023年の第100回、中村春二先生没後100年の2024年の第101回枯林忌は、それぞれ特別な形で開催されました
<献花・礼拝>
学園では中村春二先生のご命日に中村春二先生および賛助員である岩崎小弥太氏・今村繁三氏のレリーフ・胸像に献花し、礼拝しています。小学校では桃の会の児童が各胸像・レリーフの清掃と献花を行い、各学級でお参りをしました。








